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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(144)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(144) 私は名古屋の河合塾学園、コンピューター総合学園HAL、名古屋外国語専門学校など7つの予備校、塾、専門学校で14年間講師をさせてもらって気づいたことがある。 予備校ビジネスの大黒柱は授業料。塾生の方になるべく多くの授業を受けてもらい、お金を落としてほしい。模試や講習会も受けてほしい。 だから、本番より難しい「模擬テスト」で低い得点を示して生徒の方の危機感をあおり入塾を勧めたり、講習会に出席を勧める。このビジネスを成立させるために、模試を無料にしている塾も多い。 もちろん、入塾させてしまえばこちらのもの。無料テストの実施経費は授業料に上乗せして、しっかり回収する。これは、実質入塾しなかった模試の受験生の受験料を入塾させた生徒に支払わせているのだけれど、お気づきだろうか。 他にもタレントやアニメを使って大々的に宣伝を行うため、マスコミに支払う巨額経費も授業料に上乗せしている。この授業料の大部分は生徒の方の学力向上とは何の関係もない。 I have realized something in my 14 years of teaching

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京都大学受験生の指導専門=“英語講師”ときどき“数学講師”ができるまで=

京都大学受験生の指導専門=“英語講師”ときどき“数学講師”ができるまで= 第一章、 英語講師になるまで 私の亡き父はウザかった。高校入試の合格発表についてきたし、就職したら2時間以上かけて勤務していた塾まで挨拶にきた。 高校2年生の時までは、理系に進むつもりだった。ロボットを作りたかった。しかし、四日市高校は当時男子の割合が高くて男子クラスがあり、私はその男子クラスに放り込まれた。 今もその傾向があるが、当時も男子生徒は理系が多くて私はその中で理系に行くのが当然だと思って勉強していたが、数学の勉強を始めるとめまいがするような感じがし始めた。 それは、公式の成り立ちを納得していないのに無理やり使わされることに生理的な拒否感が生まれたらしい。模試の結果によると、文系なら難関国立大に合格できるけれど、理系だとそこまではムリという結果。泣く泣く「教育学部」に進むことになった。 生きていくには英語講師になるしか選択の余地はなかった。しかし、その英語でも真摯に向き合うと問題だらけだった。 最初に 「何かおかしいぞ」 と気づいたのは、1982年にアメリカのユタ州ローガン中学校で社会の授業をしている時

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「旧帝・国立大学医学部」受験対策講座(9)

「旧帝・国立大学医学部」受験対策講座(9) Labor gives birth to ideas. (Jim Rohn) 日本にも「下手な考え休みに似たり」というのがある。実力のない人、その道にくわしくない人がいくら考えても大したことは思いつかないので休んでいるのと同じようなもの、という意味です。 勉強にも同じことが言えます。落ちる子は「朝型が夜型よりいいらしい」「休み時間にチョコを食べるといいらしい」「A問題集はB問題集よりいいらしい」「P塾がS塾よりいいらしい」と限りなく“下手な考え”に熱中する。 そんな時間があったら数学の問題を1問解け! 他塾から移ってきた子に 「この問題をやってみて」 と言ったら、問題の横に解答を置いて読みだした。それは、入力というのであって出力とは違う。講師の解説を聞いたり、参考書の解説を読むのは「解く」とは言わない。 注意をしたら 「ボクの勉強方法を否定するのですね!前の塾ではこう教わりました!!」 と言う。面倒くさいので放置した。学園ドラマなら叱咤激励して間違いを修正してやるのだろうけど、現実はそんなに甘くない。修正しているうちにライバルは遥かかなたに進

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