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「小学生までの子」

「小学生までの子」 酒井 政人 スポーツライター 恵まれた体格と才能を生かし、「日本一」を目指してスポーツに励む小中学生は多い。だが、親やコーチによる行き過ぎた勝利至上主義によってつぶれてしまう悲劇も起きている。スポーツライターの酒井政人さんは「例えば陸上では、全国中学駅伝(全6区間)で優勝したチームの選手計118人を調べると、その後大学で箱根駅伝に到達したのは8人のみ。五輪や世界選手権の代表になった選手もいない」という――。 受験業界にも同じことが言える。よく「東大までの子」と「東大からの子」と言われる。小さい頃から無理して勉強して東大までたどり着いても、そこがピークの子たちは東大で本物の才能のある人たちに出会う。 塾や予備校などに行くこともなく、クラブ活動も趣味もデートも楽しみながら楽々と東大や京大に合格してくる子たち。一浪や二浪してかろうじて東大に合格した子たちは、楽々と第二外国語をマスターし学生時代に起業したり司法試験に合格していく子を前に呆然とする。 これは、私も経験したことだ。中学生のときは“そこそこ”の秀才だったけれど、高校に行ったらアスリートなのに帰国子女より英語ができ

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ある日の「京大医学部医学科」受験生のモモちゃんとの会話

ある日の「京大医学部医学科」受験生のモモちゃんとの会話 「モモちゃんはどうして研究医になりたいの」 「だって、臨床医だと一生に何人の患者を診れるのかな?」 「え?」 「研究医になって画期的な治療法を発見したら何億人と救えるじゃん」 「なるほど、モモちゃんらしい理屈だね」 「それに、ひとつ一つの病気の治療なんて面倒くさいよね」 「なに、何を考えているの?」 「要するに人を不老不死に出来たらいいんでしょう?」 「えーっ?そんなこと考えているの?」 「そう」 「不老不死の生物ならいるよね?」 「うっそ!生き物は必ず死ぬでしょう!」 「いや、ベニクラゲは不老不死らしい」 「そうなんですか?」 「老化が進むと、ある時に全ての細胞が初期化されて赤ちゃん状態になるって」 「でも、記憶は残るのかな?」 「え?」 「記憶が消滅したら別の生き物ってことで自分じゃないじゃん」 「そうだね」 「不老不死のクラゲ」として知られるベニクラゲに魅せられて40年以上になる。久保田信さん(69)は京都大学准教授を2018年に退官後、和歌山県内で「ベニクラゲ再生生物学体験研究所」を開き、所長を務める。そのメカニズムを解明

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受験勉強における「成文法」と「判例法」。多様性の本質。

受験勉強における「成文法」と「判例法」。多様性の本質。 私は法律家ではないので詳細のことは分からないが、法曹界では「成文法」と「判例法」という考え方があるそうだ。素人の聞きかじりではあるが、成文法というのは「人を殺してはいけません」という条文がきちんと文章に書いてあるものを言うそうだ。一方、判例法というのは事件が起こったら裁判をして判決がくだる。そういう判例を積み重ねたものらしい。 たとえば、「人を殺してはいけない」という条文があったとしても正当防衛や緊急避難の場合は人を殺しても罪にならない国もあるだろう。だから、人々に文章で「人を殺してはいけない」と知らせる方法もあれば、様々な裁判を通じて「こんなケースは殺人罪になるんだ」と知らせる方法もあるということらしい。 まったく同じ事件というのはないので、私は成文法より判例法がすぐれていると考えている。もちろん、現実は成文法と判例法の両方を用いて処理しているわけですけどね。 これは、受験指導にも当てはまる。こんな仕事をしていると 「どんな英作文を書けば京大で8割を超えられますか?」 と、質問を受けることが多い。そういう質問をする生徒の頭には「

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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(137)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(137) 小中生、10年で100万人減少 346自治体は30%減少 少子化の影響で、小中学校に通う児童生徒が大幅に減っている。 2020年は全国で約956万人と、10年より100万人近く減少。国の統計を基に、10年間で児童生徒が30%以上減った自治体数を共同通信が調べたところ、全国1892市区町村のうち346に上ることが判明した。特に郡部では過疎化も相まって学校の統廃合や休校が加速。小中学校は20年に2万9793校と、10年間で約3千校も減った。 40年以上前から日本が世界でも類を見ない「少子高齢化」社会になることは分かっていた。ところが、政府は何も手を打たずにいる。高齢者の票が欲しいので、若者から税金をどのように集めるかばかり考えてきた。 その結果、若者の給料から恐ろしいほどの天引きが行われるようになっている。これでは、子どもを産むどころか結婚さえ出来ないのは当たり前。 今回の安倍元首相の暗殺事件で韓国発の「統一教会」が日本の政治家と癒着していることがバレてしまった。日本の政治家は韓国や中国の“移民”の操り人形になって日本社会の弱体化に手

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