さとし

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そして青空は広がる。

人間は毒だ。 人間がこの地球に誕生して早30万年。我々の祖先は争いを起こしたり自然を破壊したりと、身勝手にもありとあらゆる愚行で罪を犯してきた。 かくいう我々、現代人も例外ではない。 そのせいで地球は痩せ細り、多くの生物にとって住みにくい環境となってきている。 そんな地球の片隅に位置する島国。日本。 日本では在来生物が外来生物によって今まさに侵略されていた。 だがしかし、そんな外来生物に立ち向かう男がいた。 1 梅雨。 日本列島付近に梅雨前線が停滞することにより、雨が降ってジメジメとした天気が続く。 そんな梅雨のこの季節に、貯水池にて独りで格闘している男がいた。 「…………」 しとしと降る雨は水面に波紋を作る。彼の肌を弱く打ちつけ、黒いスカジャンをべったりと濡らしていく。 草木が生い茂る梅雨のこの貯水池はなかなか風情がある。 その雰囲気を邪魔するようにバシャバシャと騒々しい音をたてる凶暴なカミツキガメ。水面には楕円形のシルエットが見えるが、水面下ではカミツキガメと彼の戦いが繰り広げられていた。 そんな暴れ回るカミツキガメだったが、彼の手によりあっという間に水中から陸に引きずり出された。

そして青空は広がる。

咲花絵(さかえ)ユーキ

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死にたがりの僕が、生きたいと思うまで。

神様、お願いがあります。――俺を殺してください。 朝目が覚めると、生きてることに絶望する。 生きることは地獄でしかない。 殺人鬼でも、殺し屋でも、泥棒でも、強盗犯でもいい。 誰でもいいから、ネェ、ハヤクオレヲコロシテ? ――明日なんて一生来なくていい。 俺は人殺しだから。 そう思っていたし、そう思わなきゃいけなかった。 そう考えないといけないハズだったんだ。 それなのに、俺は生きたいと、死にたくないとおもってしまった。 ――お前らのせいで。 死にたがりの少年、赤羽奈々絵。 死にたくない少年、亜月空我。 価値観が違いすぎる二人が出会う時、歯車は狂い出す。 【あらすじ】 虐められていた奈々絵は、唯一の味方だった家族が死んだのを機に自殺を図るが、他校にかよう空我と潤に助けられる。死ねなかったのを悔やみ家族が死んだことで心を閉ざした奈々絵は助けてくれた彼らにお礼すら言わない。彼らは奈々絵を元気づけようとあらゆることを企む。なかなか上手くいかなくとも一向に諦めないのには、深い理由があって……? ――死にたがりの少年の行く末に、あなたはきっと涙する。どうぞよろしくお願いします!

死にたがりの僕が、生きたいと思うまで。