死にたがりの僕が、生きたいと思うまで。
神様、お願いがあります。――俺を殺してください。
朝目が覚めると、生きてることに絶望する。
生きることは地獄でしかない。
殺人鬼でも、殺し屋でも、泥棒でも、強盗犯でもいい。
誰でもいいから、ネェ、ハヤクオレヲコロシテ?
――明日なんて一生来なくていい。
俺は人殺しだから。
そう思っていたし、そう思わなきゃいけなかった。
そう考えないといけないハズだったんだ。
それなのに、俺は生きたいと、死にたくないとおもってしまった。
――お前らのせいで。
死にたがりの少年、赤羽奈々絵。
死にたくない少年、亜月空我。
価値観が違いすぎる二人が出会う時、歯車は狂い出す。
【あらすじ】
虐められていた奈々絵は、唯一の味方だった家族が死んだのを機に自殺を図るが、他校にかよう空我と潤に助けられる。死ねなかったのを悔やみ家族が死んだことで心を閉ざした奈々絵は助けてくれた彼らにお礼すら言わない。彼らは奈々絵を元気づけようとあらゆることを企む。なかなか上手くいかなくとも一向に諦めないのには、深い理由があって……?
――死にたがりの少年の行く末に、あなたはきっと涙する。どうぞよろしくお願いします!