
今年は、「京大医学部」と「阪大医学部」にチャレンジ!
今年は、「京大医学部」と「阪大医学部」にチャレンジ
アメリカ人の書いたヘタな作文を見たら、あなたはどんなアドバイスをするだろうか?たとえば、
実話なんですけど
「私は先週間前に日本に来ました」
と発言したアメリカ人がいたら、どう言って訂正してあげますか?
「先週は一週間前と違う。いや、一緒か?でも、両方使ってはいけないし。エッと・・・」
となるかもしれません。
「先週という名詞と、一週間前という副詞を一語にしてはダメです」
なんて文法的な説明は最低ですよね。
日本の学校のやっている英語教育はこれなんですよ。「受験英語」と呼ばれる学校で指導している英語は、関係代名詞がどうした、動名詞がどうした、という文法の話が中心になっていて、そんな指導を受けたら英語が使えなくなるに決まっている。
なんで、こんなことになっているかというと「入試」のせい。入学試験に合格するのが、学校英語の目標なんだから入試の問題を変えるしかない。穴埋め、並び替え、書き換え、こんなことばかりやらせるからクイズ問題のようになってしまう。しまいに
「長文と英作文は苦手だ」
という生徒ばかりが増える。長文を読み、英作文を書けるようにするのが英語学習の目標のはずなのにね。塾や予備校も学校と同じです。
それで、学校英語に絶望した生徒の中には塾や予備校ではなく「英会話学校」に向かう生徒もいる。NHKのテレビでやっている語学講座や、ラジオ講座も同じで、スキットやエピソードと呼ばれる日常生活の会話をひたすら暗記していく手法。文法的な説明はほとんどないので、とっつきやすい。外国人講師に神通力を感じる人も多い。
そういう人たちは、入試が目標ではなくて英検やTOEICといった「資格」をめざして勉強する。受験英語のエリートが東大、京大、阪大、名大に合格することなら、資格英語のエリートは英検1級やTOEIC満点となるのでしょうね。
でも、受験英語の成れの果てが文法学者なら、資格英語の成れの果てはオウムかインコのように決まりきった表現を吐き出すだけの人だ。それは、ネイティブと楽しく会話が弾む英語と言えない。
私はそのことに名古屋大学に合格し、英検1級に合格して初めて気がついた。だって、アメリカの中学校で教師をしている時、受験英語で語りかけたら「ジジイの英語」と揶揄され、資格英語っぽく話したら「シェークスピアの時代の英語」と言われた。
それで、京都大学の二次試験を7回受けて「受験英語」「資格英語」「ネイティブ英語」で書き分けて実験したら、以下の結果となった。
京大入試の成績開示
平成18年、20年(文学部) 正解率の平均 66%(受験英語)
平成21年、22年(教育学部) 正解率の平均 76%(資格英語)
平成24年、25年(総合人間) 正解率の平均 79%(ネイティブ英語)
では、なんでいつまで経っても日本の学校英語は変われないのか?
理由は簡単で
「そんな人材がいるわきゃないだろう!?」
なんですよ。難関大に合格できる人も、英検1級に合格できる人も、ましてやネイティブ並みの英語が話せる人も、ほとんどいないでしょう?
「あなたの英語は、指導するのに不十分です」
なんて判定したら、ほとんどの学校の先生はクビ。つまり、失業者が世に溢れる。つまり、この不適切な指導体制は生徒のためじゃなくて先生の雇用を守るために行われているわけです。
したがって、本気で英語を身に着けたいなら
「学校に何も期待してはいけない」(これ、カズレーザーさんとひろゆきさんの言葉のパクリです)
今年は、「京大医学部」と「阪大医学部」にチャレンジする子がいる。二人とも受験英語ではなく、ネイティブ英語の域に達している。これは、驚きなんですね。一人は帰国子女なので不思議ではないですが、一人は日本生まれの日本育ちなんです。おそらく、学校の先生の英語力より上です。
私は名古屋の7つの有名予備校、塾、専門学校で14年間英語講師をさせてもらいましたが、そこで出会った英語講師の方たちより英語力は上だと思う。藤井聡太くんが師匠を超えたようなものです。
特に変わった勉強方法をしているわけではないのですが、多くの人は秘密の勉強方法があると誤解しているようです。
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