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イナベより愛をこめて(14)「もの分かりの良い人」は嫌いだ!

イナベより愛をこめて(14)「もの分かりの良い人」は嫌いだ! 私は中学時代の教師の偽善が許せなかった。中学三年生の時に、どの高校を受験するか決めるため三者面談が行われた。しかし、教師は校内順位を教えると競争を煽ることになるので教えられないと言った。 私は四日市高校を受験する予定だったのだが、北勢中学校では毎年2人か3人しか合格しないことが分かっていた。だから、自分が学年で3番までに入っているのか知る必要があった。しかし、教師は教えるわけにはいかない。それが決まりだということだった。 三重県には「三進連」というテストがあったが、順位や偏差値を出すようなテストは競争を煽るというので学校では受験できなくなり、その後その会社は倒産した。ヒドイ話だ。高校に入ったら、順位を廊下に貼り出すのにね。 私も自分の評価を他人にしてもらいたくないから、相対評価や偏差値は好きになれない。しかし、それ以上に情報の隠蔽は嫌いだ。たぶん、私は教師からは扱いづらい生徒だったと思う。周囲の生徒たちはもの分かりの良い生徒たちだった。 私は今も、もの分かりの良い人間ではない。「組」は抜けさせてもらった。クリスチャンの私に香

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イナベより愛をこめて()

自分で自分を貶めていないだろうか? 日本は肩書を非常に重んじる社会だ。ローガン中学校では「先生」なんて呼ばなかった。「ミズ・ロビンソン」のように名前で呼んでいた。これは、とても大切なことだと思う。日本なら「佐藤さん」と呼びかけるわけだ。そうすると、相手がただのオバサン、オジサンだと思えてくる。だから、反論も気軽にできる。「先生」なんて呼びかけるから、上下関係が出て主従関係になる。 会社でも同じことで「部長」なんて呼ぶから上下関係が明確になって、パワハラが始まる。上下関係は軍隊だけでいい。人間は平等なので、どんな専門家相手にも卑屈になる必要はない。 「白い巨塔」の財前医師は“教授”という地位に昇りつめるために四苦八苦をしている。日本人は、それほどまでに肩書を欲しがる。中学生・高校生なら、学歴がそれに相当する。塾講師の私が言うのは変かもしれないけれど、学歴が高ければ人間が上等なんてことはない。 しかし、東大、京大、阪大、名大などの旧帝のブランドネームはすごいんだよ。 英語なら「英検」や、TOEIC。野球なら「甲子園」。メダリストなんかも崇める人が多い。 こんな学歴、資格をありがたがるとキミ

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イナベより愛をこめて(10)ありのまま

イナベより愛をこめて(10)ありのまま 喫茶店でモーニングを楽しんでいるとき、隣に客が座り大声で話し始めたら誰でも自分の大切な時間が台無しになって怒りの感情が湧く。しかし、それでは自分が大声の客の犠牲者になってしまう。 自分の貴重なモーニングタイムの時間に誰が隣に座るかは、完全に偶然の出来事。つまり、自分でコントロールできない事態だ。自分でコントロールできないことは、ありのまま受け入れるのがいい。 私たちはコロナが世界中に蔓延することを予測できなかったし、ウクライナで戦争が勃発することも予測できなかった。これからも、予測できない「まさか!」の出来事の連続だろう。私たちは、コロナをコントロールできないし、プーチンが何を考えているのかも知ることができない。 私たちは自分の持ち分の領域で、時間的、身体的にできる最善のことを行うことしかできない。それでいいのだと思う。美容院の方は素敵な髪型を考え、宅配の方は荷物をお客様に届けることに全力を尽くす。 私は塾講師だから、頑張って教える。少子化や不況に悩まされても、知恵を絞って朝から寝るまで頑張る。それ以外にできることがないのだから、それでいいのだ。

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イナベより愛をこめて(22)日本は「強権国家」or 「民主主義国家」?

イナベより愛をこめて(22)日本は「強権国家」or「民主主義国家」? ロシアのウクライナ侵略のせいで、世界が「専制独裁国家」VS「民主主義国家」という構図が現れてきた。専制独裁国家というのはロシア、中国、北朝鮮など軍事力で有無を言わさず相手をねじ伏せようとする。民主主義国家というのは欧米や日本、オーストラリアなどを指すらしい。 私は日本が民主主義国家というと、少し頭を傾げたくなる。それは、アメリカで教師をしていた経験があるからだ。日本は確かにロシアや中国と比べたら報道の自由や発言の自由はあるだろう。戦前の密告社会ではないからだ。しかし、三重県の田舎に住んでいると権力側の抑圧ではなく住民の抑圧がある。いわゆる同調圧力というヤツだ。 アメリカの学校にはブラック校則やブラック部活など存在しない。校則や部活そのものが無いからだ。私服だし、パーマもカールも化粧も自由。学校でチョコレートを販売していた。午後2時半になったら学校は消灯で誰もいなくなる。「クラス」も存在しない。日本の大学のように授業毎に移動する。だから、イジメなんて聞いたことがなかった。 日本は自由の国と言うが、みんな同じ服、同じ鞄、

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イナベより愛をこめて(6)

イナベより愛をこめて(6) 昨日と同じ今日ではない 私が塾を始めたのは30年以上前のこと。当時はバブルの頃だったし、田舎ではアメリカ帰りの塾講師なんて珍しかったのでしょう。で、初年度から30名ほどの中学生の子が来てくれました。 3年目には100名を突破したので、実家の近くに200坪ほどの土地を購入して塾と自宅を新築しました。 あれから30年以上時間が過ぎて、日本は「失われた20年」と呼ばれる不況の真っただ中。私の塾生は中学生主体の塾から、高校生主体の塾に変貌した。私は英語講師から、授業の8割が数学という数学講師い変わった。 いつから変貌したのかというと、バブルが崩壊した頃から徐々に変化してきた。突然、変われるはずはない。準備が必要だから。 もし、私が「うちは中学生主体の塾なのだ」とコチコチ頭だったら倒産して夜逃げになっていたことだろう。もし、私が「私は英語講師なのだ」と頑なだったら今頃は首をくくっていたかもしれない。 通信生を考えた時も、友達は「Z会などの大手があるから個人塾ができるわけがない」と言っていた。でも、50代で高校生に混じって京都大学を7回受けて高得点を取れる英語を研究して

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