Chapter 8 - 死者の雨
「今度は、現実世界で会おうね~」
「今度こそは、勝手に紅葉達の前から勝手に消えないでよね」
「ありがとう、若葉」
か、みんな本当は、3つの雨が4つの雨で、死者の雨というものがあることを知ったらどう思うかな?
あれは、確か天国に住んでから2年ぐらいたったころ
俺の家に一通の手紙が来た
「水無月 若葉様
あなたは、4つの雨(3つの雨ともいわれている)のご使用条件を満たしたため4つの雨をご使用にすることができます
ご使用になりますか?
~ご使用条件~
・四人で形成されたグループのうち一人が死亡し、4つの雨の管理者となること
・グループの全員が、4つの雨について知っていること
・悪用をしないと判断された方
~説明~
・死者の雨:4つの雨の管理者となりグループの全員が望めば人間界で実体化できる
・時間の雨:過去に行ける
・願いの雨:願いを一つだけ叶えてくれる
・思話の雨:その人が話したい人と話すことができる
4つの雨組合」
3つの雨に組合なんてあるのかよ
この間、みんなの様子を見に行ったら、月夜は、ロボットみたいになってたし、紅葉は、あの日のことをずっと気にしていた、露葉は、.............何も変わってないな
3人、特に、月夜と紅葉を昔みたいに戻してあげたい
だから、3つの雨を使いたい
それからの僕は、忙しかった
組合と家の往復の毎日だった
正直言ってしまえば、簡単な事ではなかった
でも、僕は、今、4つの雨を使ったことを選択して正解だったと思った