Chapter 9 - エピローグ
目が覚めたあと、僕たちは、昔使っていたグループLINEを開いて
「今日、集まれる?」
「できるよ〜」
「僕も大丈夫」
「じゃあ、紅葉の家に集合!」
「月夜が知らないでしょ」
「あの家じゃないのか?」
「紅葉は、今、一人暮らしなの」
「そしたら、知らない」
「住所 〒〇〇○ー〇✕△ **県##市○✕町○-✕-□」
「何時に行けばいいの?僕は、1時以降ならいつでも平気だよ」
「私達は、2時以降なら、いつでもOK!」
「じゃあ、2時半に紅葉の家集合!」
「OK!」
「りょ」
集合場所と集合時刻を決めた
その日以降は、毎日のように紅葉の家に集合していた
何回か集合したとき露葉が、ある提案をした
「みんなでシェアハウスしない?」
その一言がきっかけで、僕たちはシェアハウスを始めた
露葉、紅葉、若葉、僕、琴葉の5人で
「急にシェアハウスしないか?って言われて、びっくりしたんだよ。」
「ごめんって」
部屋数が余っていて、誰か一人呼ぼうってなったけど、あの二人は、大学であまり人付き合いをしていなかったから、何かと絡んでくる琴葉を誘った
「でも、そんな事があったんだね。まだ、若葉さんって存在する?存在するなら会ってみたい!」
「えっ、会ったことないの?いつも、若葉ってプレートがかかってる部屋でゲームをやっているけど」
僕は、びっくりした。もう三年も一緒に暮らしているのに面識がないとは、思わなかったからだ
今度は、琴葉がびっくりしていた
「あそこの部屋って、無人じゃなかったの!」
「帰ったら紹介するよ、もう実家につく」
母さんたちが家から出て出迎えてくれた
「母さん、僕たち、この後、出掛けてくるよ」
僕たちは、今日も前へと進んでいく