卯の姫と辰の君


神無月 花2023/01/10 01:47
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これは、現代の十二支の神獣の血を引く者たちの物語。 ⭐︎16歳の誕生日の少し前。主人公である美卯は、ある日突然父から縁談があると言われた。そしてなんと、相手は一族の最高権力者である〝辰の君〝で...?!

卯の姫と辰の君

○弌話ー① 縁談






「美卯、お前に縁談の話がきている。聞いてくれるか。」


美卯は、日本有数の旧家のうちの一つである卯咲美本家の令嬢だ。そして、誕生日を1週間前に控えた美卯は、久々に当主である父に呼び出された為、父の部屋に来ていた。


 美卯「縁談...ですか?でもお父さま、私、15歳です。まだ結婚はできませんが...」


 「それは、もちろん私もあちら様もわかっている。美卯が嫁入りするのは、美卯が高等部を卒業して18歳になってからだ。」


 美卯「そうですか。あの、お父さま。お相手はどなた様でしょうか?」


 「....お相手様は、〝辰の君だ。」


 美卯「....え、えっと。もう一度お願いします。」


 「美卯に結婚を申し込んでこられたお方は、〝辰の君〝。宗家の現ご当主だよ。」


美卯達の家系は、実は十二支(干支)の血を引く人間たちが集まっている家系である。そして、その家系の統括家系が辰(龍)の血を引く辰城家である。そして、辰城本家は〝宗家〝(そうけ)と言われ、辰城本家の当主は〝辰の君〝と呼ばれている。



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