Chapter 2 - 第二章
ある日の事だった。突然おじいちゃんが私の部屋に入って来た。
「おじいちゃん、私の部屋に入る時はノックしてよ」
私がそう言うと、おじいちゃんは、
「それどころではない、弥衣、今すぐこの中に入りなさい。」
おじいちゃんが襖を開けると人が一人入れるくらいの隙間があった。
「おじいちゃん?なんで入らなければいけないの?」
「・・・悪魔が来た。だが、なぜこの家がわかったのかはさっぱり分からない。だから、危ないから弥衣は隠れていなさい。そして、もしもわしが死んだら・・・・・」
おじいちゃんが言った言葉に私は驚く。そしておじいちゃんは、襖を閉めた。
「おじいちゃん、ねぇ、おじいちゃん、開けて!」
「本当にすまない・・・」
バタバタ、ドンガラガッシャーン、ドンドン!!!!
ドシャ!!!
襖の外からはそんな音が聞こえた。その時、「ギャー!!」と声がした。