Chapter 24 - 第ニ集 本家の現当主
「紫苑。」
伏見から去った後、京都、一条の安倍本家に紫苑は来ていた。そして慣れた様子で玄関から中に入った紫苑は、ある部屋の前にいた。紫苑は白利と式神契約したことをある人物に伝えるためにその人物の部屋の前にいたのだ。そして、障子の前でその人物に声を掛けようとしていた時。逆に誰かに声をかけられたのだ。
紫苑「清秋兄ちゃん!」
その人物とは、紫苑の4歳上の従兄(いとこ)にして安倍本家の当主である清秋(きよあき)である。
清秋「今日はどうしたんだ。土曜だけどこっち来る予定は無かっただろ。」
紫苑「うん。ちょっとね。せっかく用事で京都来たから、話会で話す前に報告したいことがあって。癒良は?」
清秋「あいつは用事終わったし、話会もないから今は居ない。今日は泊まっていくのか?」
紫苑「うん。泊まらせて。さすがに今から新幹線と電車乗り継ぐのはきついもの。」
清秋「で、話したい事って?」
紫苑「あ、結界が強い方が良いから、中に入って話したいな。」
清秋「わかった。夜勤の使用人に頼んでお茶入れてもらうから、お前は中で待ってろ」