不思議の国、ジャパン(17) (パウロ・ボケ)


キョウダイセブン2022/10/02 01:16
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不思議の国、ジャパン(17) (パウロ・ボケ)

不思議の国、ジャパン(17) (パウロ・ボケ)



 私は山形県の天童市で宣教師をしている時に日本語を身に付けました。東北出身のオフコースがとても好きで、今もよく聞いています。小田さんのハイトーンは唯一無二ですね。



 ユーミンも好きです。ユーミンがデビューの頃にレコード関係者から言われたことが記事にありました。



 業界関係者からの「売れない予言」も何度となく聞かされたという。 「『君は絶対売れない。哀愁の哀の字がないから』とか。演歌的な湿り気のことを指していたんじゃないかな。今思えばむしろ哀の塊みたいな音楽だったと思うけど、まだ子どもだったし、売れる、売れないということもピンときていなかったから、ぽかんと聞いていた」



 私はこの記事を読んだ時に、小さい頃好きだった(今も好きですが)ビートルズの逸話を思い出しました。以下のような話です。



 デッカ・レコードでオーディションを受けたザ・ビートルズを「不採用にした男」の悪名を墓場まで背負っていったのは、同社プロデューサーのディック・ロウだ。実際のところ、ビートルズの代わりにブライアン・プール&ザ・トレメローズを契約しようと決めたのは、彼の部下だったようだが。



 プロとか業界人と言われる人たちって、新しいものの価値を見抜けないんです。余りに長い間、特定の業界に関わっていると一般の人たちの感覚が分からなくなる。それは、私のいる「学校」も同じなんです。



 私は茶色い髪の毛のガイジンなので、日本人にはヨソモノに見える。そんな人間が

「強制部活って、世界基準で見ると変な制度ですよ」

 と言ったら、いつも“ヨソモノは何も分かっていない!“となります。



 日本の学校関係者も、予備校関係者も、塾関係者も、業界人と呼ばれる人たちは「強制」するのが「教育」だと信じているらしいのです。ブラック校則の全廃やクラスの解体によって、学校がどれだけ開放的になり生徒が喜ぶのか分かっていない。



「絶対にうまくいかない」

 と、やってもいないのに決めつけるんですね。なぜなんだろう?やってみればいいのに、経済特別区のように教育特別区を作ってやってみれば自分たちの判断が間違っていることに一発で気づくはずなのに。



 業界人というのは、一般の人たちに目が向いていない。仲間内だけで話を決める。学校なら、主役は生徒たちのはずなのに先生たちの目は教頭、校長、教育委員会、文科省など内向きにしか向いていない。



 これでは、生徒たちや保護者の理解が得られないのは当たり前なのにね。こんな簡単な話も通じない学校は、ホントに不思議です。

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