
不思議の国、ジャパン(8) (パウロ・ボケ)
私の生まれ育ったアメリカ、ユタ州ローガンでは難民以外の人はほとんど末日聖徒イエス・キリスト教会の会員でした。アメリカの50州の中で平均寿命や平均貯蓄額、学歴の高さなど自慢できることが多かったです。
つまり、
「神様の言われたとおり(聖書の教えどおり)生きていれば大きな間違いはない」
というのが生活実感で、別に洗脳されたと思っていません。
しかし、日本に来てから
「神様なんて居るわけないだろう!」
という人が多数派だと知ってショックでした。
私たちアメリカ人は、中国や北朝鮮の共産主義という政権が嫌いです。共産主義は宗教を否定する。簡単に言うと「神様の存在を否定する」。それは、欧米の善悪の基準で無いということを意味します。
だから、中国や北朝鮮は人権を否定する。命の値段が安い。神様ではなく「皇帝」「将軍」が最高の権威となる。中国のチベットやウイグルで行われているのは、チベットやウイグルの独自の文化、宗教、言語を踏みつぶして漢民族独裁をめざしているように見えるわけです。
中国政府はその施設を「教育施設」と呼び、欧米は「強制収容所」と呼びわけです。
さて、ニッポンですが私は日本に来るまで日本は民主主義国だと思っていました。ところが、日本の学校を見てビックリしたのです。私には「教育施設」ではなく「強制収容所」に見えます。
学校の先生方は神様を信じていないので自分で善悪の判断はしません。上意下達のシステムのため「決まり」を実施するのが教育だと珍違いしてみえる。ブラック校則がなぜ存在しているのか考えることはなく、ただ生徒に強要しているだけです。
おととし2月、大阪市城東区の「ゆりかご第2保育園」で当時1歳2か月の男の子が昼食をのどに詰まらせ死亡しました。捜査関係者によりますと、その後の捜査で保育園が注意義務を怠った結果、窒息死したことが分かり、警察は9月20日に業務上過失致死の疑いで園長(59)と元保育士(27)を書類送検しました。 取り調べに対し元保育士は、「時間内に食べきってほしかったので口の中にリンゴがある状態でハンバーグも食べさせてしまった」などと供述しているということです。
この事件では、保育士の方は個人の様子など関係なく「時間内に食べさせる」というルールを優先させてしまったわけです。その時間内に食べられない子は“ワガママ”と判断して口の中に食べ物を押し込んでしまった。
それは、日本の小学校でも中学校でも高校でも日常的に行われている「強制部活」も同じことです。同じ制服でないと許さない。同じ鞄や靴でないと許さない。同じ授業進度でないと許さない。学校指定の問題集でないと許さない。
これは、とても恐ろしいことだと思います。
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