
不思議の国、ジャパン(4) (パウロ・ボケ)
私は子供の頃にハムスターを飼っていました。ある時、友達がメスのハムスターを飼っていると聞いて私のオスのハムスターと仲良くなれると思い同じケースの中に入れてみたことがありました。
すると、アッと言う間に私のハムスターは友達の大きなメスに追いかけられて食い殺されてしまったのです。ショックでした。自分の無知を恥じました。死んでしまったハムスターを見て泣きました。なんと残酷なことをしてしまったのだろう。
あれ以来、私は
「生き物は同じ空間に放り込むと、強い者が弱い者を食い殺すものだ」
と悟りました。幸いなことに私の育ったローガン中学校では同じ空間に長時間閉じ込められることはありませんでした。高校も大学も同じシステムでした。
ところが、日本に来て驚きました。日本には「クラス」という独特のシステムがあり、早朝から日没まで同じ空間に同じメンバーが閉じ込められます。
「こんなことしたら・・・」
と、私は危惧しました。
尋ねてみたら、やっぱり毎年「イジメ」が起こり、毎年「自殺者」が出るそうです。不登校や引きこもりという病を発症する子も数万人になるとのこと。当たり前だと思います。それで、対策を尋ねたら「自己責任」とのこと。
私は驚愕しました。「自己責任」の中身を尋ねたら、要するに見殺しということでした。それだけではありませんでした。世界にも稀な「クラブ」という制度もあり、やはり強制的に同じ空間で過ごさせるのです。
アメリカには、クラスもクラブもなくて私は殺されずに済みました。でも、日本の中学生や高校生は気の毒でなりません。文明国だと思ったニッポンは、やはり中国や北朝鮮と同じアジアの独裁制度の名残が残っているらしいのです。
クラスとかクラブという制度は、西欧諸国なら軍隊か刑務所でしか採用されないシステムです。中学生や高校生を軍人や犯罪者なみに扱っている国は先進国ではありえません。それを当たり前と信じて「ジコセキニン」と見捨てて誰も不思議に思わないのでしょうか。
外国人講師をいくら雇ったところで、聞く耳を持たないのなら意味がありません。明治の頃の日本人は、西欧から学ぼうと言う謙虚さがあったように聞きました。リョーマやサイゴウさんは今も尊敬されているそうです。
しかし、今のニッポンジンはどうしてしまったのだろう?
ローガン中学校は午後2時半になると学校に誰もいませんでした。私は、帰宅したらボーイスカウトや老人ホームの訪問などの活動をしていました。日曜日は教会で人としての生きる道を教わりました。学校は人生のごく一部にしかすぎません。
教会で教わった世界の様子に興味を持って、大学時代にBYU(ブリンガム大学)のMTC(宣教師トレーニングセンター)で日本語を教わって天童に行きました。それが、今ニッポンにいる理由です。学校より教会が私の人生に大きな影響を与えました。豊かにしてくれました。
ところが、日本人の中学生や高校生は「学校が全て」らしいのです。朝練から日没まで学校に縛り付けられ、土曜日や日曜日も教会などなく部活動の大会ばかりに追い回されます。そして、帰宅後は「塾」に通って受験が全ての生活をしています。
とても貧しい青春時代を送っているように見えて可哀そうだと思う。
人は、同じ空間に強者と弱者を閉じ込めるべきではありません。また、学校など人生の一部にしか過ぎません。教師というのは視野が極端に狭い大人の集団です。もっと違う世界も子供たちに見せて人生を考えさせてやるべきです。
学校以外に生き甲斐を見出す生徒も多いことでしょう。どうして日本では何もかもが「強制」なんでしょう?
50年ほど前の「高度成長経済」の頃の大量生産方式では、人間はロボットのように正確な集団行動が求められたそうですね。ショーワの頃の成功体験を持った老人たちが、政治や会社のトップに居ることが間違いだと言う人もいますが、そうなのでしょうか?
まずは、学校から変えてゆく。クラス解体、クラブ自由化、ブラック校則廃止。すぐに出来ることが多いはずです。
今年8月24日にも講演会で国葬について「国葬は当たり前だ。やらなかったらバカ」と発言し、さらに自民党と統一教会との関係が問題視されていることについても悪びれることなく、
「究明し修正をしてやっていくべきだと思いますが、自民党はビクともしないよ」
と話していたばかり。 何度批判を浴びても、反省するどころか、失言を繰り返し続ける二階氏。“学ばない83歳”には、ネット上からは呆れるとともに引退を求める声が相次いだ。
《これまでにも数々の暴言、妄言、失言……。 二階氏は、もう「黙って」政界から引退して欲しい。》
《さすがです、オレたちの二階氏。 安定のズレ感がたまりません。なんでこんな人がずっと政治家やってるんでしょうか? もっと失言をカマして岸田内閣の支持率を爆下げしてください》
《二階さん、もう引退されたほうがよいですよ…晩節を汚し続けるものではありませんよ》
そして、こういう「リーダー」には即座に引退してもらうべきだと思います。
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