「うん?...」


 なんか柔らかい物に包まれている気がする...、私がゆっくりと目を開くと、巨大な二つの物体に挟まれていた。


「!!???」

 声にならない声を上げて飛び起きる。


 どうやら母さんの胸の中で眠っていたらしく、柔らかい物とは、胸だったのだ。


(...、大きくて...柔らかい...、中3の私なんかよりもずっと柔らかくて気持ちいい...)


 自分の無い胸を揉みながら比べる。


 今の自分は6〜8歳程度なので胸がないのは仕方ないことなのだが、この人の遺伝子があるのであれば、未来は安泰だと思えた。


 母さんが起きる前に、自分の部屋にある鏡でもう一度自分の確認する。


(ちっちゃいけど、可愛い...、以前の私よりも絶対にイケてると思う...)


 ちょっと悔しいが、餅月林華よりも、カリンの方が伸び代が高いと思われる。


 中3にもなって全く成長しなかった自分のバストを思い出すと、やっぱり悔しく感じる。


 前の世界では、親もそこまで胸が大きくなかったので、私も伸びなかったのだが、今度は大きくなれるかもという期待が膨らむ。


 そうこうしていると、母さんが眠たそうに目を開いて、あくびをしながらこちらを見てきた。


「カリンちゃん、今日は早起きね...、ちょっと待っててね、すぐに朝ごはんの用意をしちゃうから...」


 寝起きの母さんの姿をみると、艶めかしく色っぽいので、大人の女性の魅力が溢れていた。


 私をそれを目を見開いて見ていたので、目があまりの美しさに閉じる。


「ま..眩しい...」


 片手で目を覆いつつも、母さんの姿を見たくなる。


 なんかご利益がありそうと思えるほどに、カリンちゃんの母さんは美しいのだ。


 私の不自然な行動を見た母さんは、何か感じ取ったかのように近づいてきて胸を押し付けてきた。


「もう!、カリンちゃんたらもう6歳にもなるのに、母さんのおっぱい吸いたいの?、仕方ないわね...」


 と服を脱ぎ出したので慌てて止める。


「ち...違います!、その..あの...、あまりにも綺麗だったから...」


 カリン本人なら絶対にこんなことを言わないだろうが、私は林華だ、人妻の生おっぱいなど見ても何も思わない...、訳ではないな...。


 正直今度じっくり見て見たいと思う、前の私とどのくらいの差があるのか気になるからだ。


 母さんは、そんな私をみるとふふふっと笑いながら服を元に戻す。


「言葉がうまいのね...、カリンちゃんたら、誰に似たのかしら...」


 子供っぽい言動を選びたいが、つい思ったことを口に出してしまう。


 今の私はカリンだ、林華ではないと言うことを頭に入れて、これからは発言していきたい。


(ん...、6歳ってことは...、今の私は小1くらいなのか...)


 そんなことを考えていると、母さんが次に話した言葉に衝撃を受けた。