私が目を覚ますと、見慣れない天井が瞳に映った。


「どこ?...ここ...」


 体が重たい、動かすのもしんどいくらいだ。


 私が声を上げた時に歓声を上げて喜ぶ人物がいた。


「カリン!、目覚めてくれたのね!、母さん本当に心配しちゃった」


 そういいながら、私を抱き締める女性に顔を向ける。


 女性は20から25歳くらいの若い人物で、茶髪の長い髪が特徴的だ。


 ただ、私は彼女のことを知らないが、彼女は私のことをカリンと呼んだので知り合いなのだろうか?。


「というか...、母さん?」


 私は質問するように聞くと、女性は答えてくれた。


「そう、私はあなたのお母さんよカリン、あなたは四十度の熱を出して九死に一生を得たの、本当に奇跡が起きてよかった...」


 大の大人が泣きじゃくるほどのことなので、私の身には相当やばいことが起きたのだろう。


 その証拠に、私の体は全然動かない。


 気がつくと、喉が渇いてきたので「水...」と呟いた。


 母さんは水をコップに入れて持ってきてくれたので、私はお礼を言いながら飲み干す。


 すると...、少し落ち着いたのでもう一度眠りにつく。


 夢なので大丈夫、もう一度目を覚ませばいつもの部屋で目覚める...。


 私は目を閉じると、すぐに眠りに入った。