塾はなぜ存在しているのだろう?(下)


キョウダイセブン2022/02/27 00:41
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 では、塾や予備校は信頼に足るのだろうか?30年以上、塾業界に生きてきて

「塾・予備校業界も学校と何ら変わらない」

 と分かっています。



 そもそも、三重県の田舎にある当塾の講師などに京大英作文の添削を依頼してくる優秀な受験がいるのか?河合塾、駿台、東進、Z会など選択肢はいくらもあるのに、どうして京大医学部医学科に合格した子たちは無名の私を選んだのか。



 私は自分で添削を始める前に「Z会」の京大即応コースを8年間やり続けて添削方法の長所と短所を学びました。河合塾と駿台の「京大オープン」「京大実戦」を10回受けて模試の内容を調べました。そして、受験生の生の声を調べました。

「添削者が毎回変わる」「添削者が誰なのか分からない」「減点理由が明確ではない」。

 そこで、私は京大の成績開示を公表し、チャットツールで減点理由の質疑応答を自由に無制限にできるようにしました。



京大入試の成績開示

  平成18年、20年(文学部)    正解率の平均  66%( 受験英語 )

  平成21年、22年(教育学部) 正解率の平均  76%( 資格英語 )

  平成24年、25年(総合人間) 正解率の平均  79%( ネイティブ英語)



  アメリカに渡るとき、帰国したら27歳で失業し、貯金はゼロで、資格もなく、彼女もいない。何にもなしになる覚悟だった。

 29歳で新しい塾と家を建てるとき、親が土地と家を担保に差し出してくれた。利子を入れると1億近い20年返済だった。

 英検1級や通訳ガイドの国家試験などに合格したときは34歳で子供たちも小さかった。39通の合格通知と不合格通知が残った。

 京大受験生や国立大医学部受験生を中心の塾に移行させていった40代。妻から「弱者救済がクリスチャンの取るべき道」と非難されバツイチの道が決まった。

 50代で京大を受けるとき、1回受けるのに受験料・交通費・宿泊代で7万円。7回受けたから50万円。カードローンに手を出してしまった。



 最近は、1回か2回指導するとその子が難関大に合格できる子ができない子か分かるようになってきた。ある子は言った。

「先生は8割超とか威張っているけど、講師のくせに2割間違えたんだよね!信用できない」

 京都大学は医学部以外は65%程度がボーダー。合格者の平均は7割程度。最難関の医学部医学科の目標が8割なのだ。そんな基礎知識も知らないようでは合格できるはずがない。



 添削したら、こう言う保護者もみえた。

「これが添削ですか?添削とはもっと赤ペンで書き込みいっぱいで真っ赤になるのでは!!」

 いったい、いつの時代の話をしているのだろう?昭和の時代の小学生の指導なら、赤ペン先生というのも分かる。しかし、最難関を受験する高校生相手なんです。こういう時代錯誤の方やその子は指導対象ではない。

 合格できないことが明らかなので、指導する意欲が湧かない。



 20年も四日市高校や桑名高校、暁6年制の特待生の子を教えていると共通点があることが分かる。それは、現実を直視する姿勢なんです。難関校に合格する方法には特殊な方法がないこと。



 たとえば、私は英語講師なのですが数学の指導も求められるので40代の頃に高校数学の復讐をした。「オリジナル」「「チェック&リピート」「1対1」「赤本」をそれぞれ2周しました。ノート100冊以上を使った。統計の示す

「2000題やれば高校数学はマスターできる」

 を実践してみたわけです。問題集を7冊しっかりやれば京大合格レベルにはなれます。



 優秀な子は、それを伝えると正確に実践します。ダメな子は「裏技ありませんか?」「そんなことしたら部活をやる時間がなくなる」「宿題だけで精一杯」「どの問題集をやれば難関大に合格できますか」と、ありえない勉強方法ばかり求めてくるのが特徴です。

 そんなこと考えているから、Bらんく、Cランクの大学しか合格できないわけです。



 そして、最後には

「もしかしたら合格できるかも」

 と、無謀な受験をして撃沈する。受験に奇跡はありません。やれば受かる。やらねば落ちるだけのこと。



  そういう子たちは、時間の使い方が厳しい。ダラダラしている余分な時間など無い。たとえば、京都大学の英語は和訳と英作文のみの場合が多い。穴埋めや並び替えのようなクイズをやっている余裕はない。

 京大を本命にして同志社をすべり止めにしている子は、同志社卒の教師(講師)がクイズ問題ばかりやらせたらフラストレーションがたまる。

「ふざけんな!!」

 と内職に励んだり、登校拒否になって自宅で勉強をしていた子もいた。



 帰国子女で英検1級に合格している女子は

「私の英語の先生の発音最悪だし、英検準1級で私の方が上」

 と言っていた。



 アメリカのように部活制度がない場合は、授業後生徒たちが学力に合わせて勉強ができる。しかし、日本のように

「部活は強制だ!」

 では、救われない。

「学校は受験の準備だけではない!人間関係を部活を通して学ぶのだ」

 なんて、意味不明なことを語る教師もいる。

 しかし、部活制度の存在しないアメリカでも友達はできるし人間関係も学べていた。ウソはいけない。



  京都大学を7回受けて「どのようなスタイルの英作文、和訳が高評価されるのか」調べ、それを生徒の方に伝えたら9年連続で京都大学の合格者が輩出した。私は、ハッキリと京大英語で8割を超える方法を知っている。

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