人食殺

Chapter 2 - 第二話 血を求める者たち

ウルリン2020/08/24 10:54
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 吸血鬼界にてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ジュルジュル、うまいな子供の血は、大人の血とは異なりプレミアム、最高だよ」


「私にも飲ませて、ラドリー様」


 リーナも子供の血を欲しそうにラドリー様を見つめる。


 食卓には、沢山のグラスに沢山の血が注がれている、テーブル全てが血だ。



「リーナもこの子供の血が欲しいか、ならば私が口移しで与えてやろう」


「はい!ラドリー様」


 リーナはラドリーから口移しで血を頂いた。


「はぁはぁはぁはぁ」


 リーナは口移しで息を止めていたから息切れが凄かった。


「リーナよ子供の血は美味しいか?お前は女王候補なのだから、たっぷり飲むが良い。」


 リーナは顔を赤く染めて言葉を発した。


「美味しい! もっともっとください。ラドリー様 」





 吸血鬼たちは、子どもの血と大人の血を見分けることが出来る。見分け方は勿論、血の味で見分けている。子供の血はやさしくサラサラで美味しい。だから基本的に子供の血は高級で、飲むに値する吸血鬼は地位の高い7人のみ。大人の血を飲むこともあるが、大人の血は味がとても苦く、口当たりが悪い、私たちの生活でいうと納豆をミキサーでかけてその中に炭酸水を入れた感じだ(笑)

 仮に血を何日も飲まなかった場合、どの地位の吸血鬼でも死んでしまう。吸血鬼に生まれた以上、血を飲むしかないのだ。


「ラドリー様、俺ももっと子供の血が飲みたい、足りない、今すぐ人間が住む街に行き子供を襲い血を吸いたい」


 隣に座っているシャムは子供の血がもっと飲みたいと我慢できなくなっていた。


「シャムよ、落ち着け、そんなことはしてはならない。あの街は我々にとっては言わば血液庫、血液庫を空にしてしまっては我々は死んでしまう。このまま増やして、増やして、その中で血を頂くのだ。」


「流石、ラドリー様そこまで考えているとは!」


「しかし、人間たちの供給がなくなった時はリーナ、シャム、頼むぞ」



 ここは吸血鬼界でも言わば王都なような場所、吸血鬼界の地位の低い者、(これからは吸血鬼と呼ぶ)は大人の血が高級であり、常に血に飢えている。先ほども言ったように何日も飲まなければ死んでしまう。だから3日に1回大人の血を少しもらえるだけ。それが吸血鬼界の吸血鬼である。



 子供の血はなぜ美味いと確信できるのか?それは肉小学校の育て方がいいからである、健康管理や清潔を保ちご飯などは血がサラサラになる食べ物を与えている。怪我をしたものなどはバイ菌が血に入っても治すように薬を飲ませている、だから子供の血は美味しいのだ。そしてまだ発達していない新鮮な血が流れている。





やみ付きになる。


たまらない。

     

やめられない。
















現実で言うとなんだろうな(笑)