しー

Writing

毎日公演

そう。今だ。この瞬間だ! 同じクラスのお調子者の佐藤君がいつもの様に授業中にクラス中から笑いとっているこの瞬間に合わせて思い出し笑いをする。 わはははは。この瞬間であれば白昼堂々思い出し笑いを行うことができる。この瞬間誰もが佐藤君の大喜利で笑っていると思うだろう? くくく、今僕が思い出し笑いをして笑っていることを知っているのはこのクラスで僕だけだ。 見事に誰にもばれずに思い出し笑いを授業中に決めた少年の名は青山瑞希。中学2年生だ。 大抵の先生の話は面白くない。いつの間にか僕にとって授業は空想の世界にふける良い時間になっていた。周りの同級生の中では隠れてゲームをしたり寝たりしている人もいるがそんなことしなくても頭の中のイマジネーションの世界が十分に無限に広がっている。そうだろう? たまに面白い話やレクエーションがあった際にだけ参加をすれば良いのだ。 おーっと、こうしている間に佐藤君の笑いの余韻が静まりつつある。気を引きしねば、一人ニヤニヤしている奴になってしまう。 遊びといえども少しくらいの緊張感はつきものだし、逆に全くなければおもしろくない。 二か月程前、脳内の世界に浸るのはいいが授業