皆さんこんにちは、僕の名前は川嶋伊織といいます
僕の住んでいる街は都会と比べると自然が多くみられ田舎と比べると都市に近いような街並みをしている所謂都会でもなければ田舎でもないどこにでもある至って普通の街に住んでいます
「〜♪【なでなで】」
そんな普通の街に生まれその街の中学に入学してから1年が経ち早いもので4月より僕は中学2年に進級する事が出来ました
友達も幼稚園の頃や小学校の時に仲良くなった子と今でも遊んだりしているので友達は他の皆と比べると多い方だと思います
「〜♪【なでなでスリスリ】」
勉強の成績は勉強することは苦手…寧ろ嫌いと言っても過言ではないのですが、将来の選択肢の為、そして勉強は子供の義務だと思って大変だけど毎日の予習復習を欠かさず行ったおかげか中学1年最後のテストでは割と上位に入る事が出来ました
「〜♪【ギュム】」
え?さっきから話の合間に聞こえてくる音は何?ですか?
まぁ〜普通の男性の方が女性に抱きしめられたり頭を撫でてもらったりされたら嬉しいですよね!
「〜♪【むにゅぅぅ】」
僕も思春期真っ只中ですから例外に漏れなく異性の方にそういう事されたら嬉しいですし心がトキメキますよね!
「ん〜♪いっくんの香り好き〜♪本当にいっくん可愛いわぁ〜♪」
「あの……母さん?今皆さんに自己紹介しているからもう少し離れてもらっていいかな?身動きが全然できないんだけど……」
「いっくんはママを突き放すの!?どうしましょう!!ママいっくんに嫌われちゃったの!!?そんなの嫌〜!!!」
そうです。この泣きながら僕を抱きしめているのが僕の母親である【川嶋杏香】です
母さんはブラウンのロングヘアーでスタイルは近所の奥様方から妬まれるほど発育がよくボン!キュ!ボン!を体現したようなスタイルをしていて母さんの年齢を知った人はまず初めに疑ってしまうほどなんです
ただ昔からというより僕の記憶上では母さんは僕を必要以上に甘やかしてしまいます
例えば小学生の頃は登校班というものがあり近辺の小学生と一緒に登校するんですがそれに必ず同行したりするのは当たり前で場合によっては遠足などの遠出まで付いてきます
僕が転んだりして足に擦り傷を付けたまま帰宅するとそれを見た母さんは気絶をしてしまうほどのショックを受けてしまうので僕を怪我させないようスポーツをさせてもらえません
そこまでだったら子供想いのいいお母さんなんですが……
「ちょっといっくん?いっくんから女の子の匂いがするんだけどどういう事なのかしら?」
「メスって……今日は体育の時間で男女混合のフォークダンスで確かに女子と手をつないだりはしたけど…?」
「フォークダンス!?他の女の子といっくんがフォークダンスをしたの!?そんなのだめよ!いっくんにはママという女がいるのに!!」
はい、なんとなくわかってもらえたと思うのですが僕のお母さんは所謂【ムスコン】という息子を異性として見て、溺愛して止まない母親なんですよ
このお話はそんな息子を溺愛しすぎる【ムスコン】と……満更でもない息子の日常を描いています