
長い時間をかけてやっと咲いた花
硬い地面から芽を出し
暑さも寒さも耐え
少しずつ成長し
そして美しい花を咲かせる
それだけの時間を費やしても
咲いてしまえば
もう先は短い
徐々に枯れていき
美しさも枯れ
醜い姿になって
終わっていく
私の愛もそうだった
少しずつ好きになり
気付いたら愛に変わっていた
「愛は美しい」
最初はそう思っていた
だけど愛した人がいない
愛した人には会えない
流した涙の日々は数えられない
枯れた花に涙を捧げ続け
枯れた花は私の涙で息を吹き返したかのように
また美しく咲いた
一度枯れてしまったのが嘘のように…
私はもう枯れ果ててしまい
もう生きていく意味さえ失くし
ただ日々を過ごしている
枯れた花のように
誰かの涙で私ももう一度綺麗に咲く事が出来るだろうか
でもその涙はまた誰かが枯れてしまう事
誰かが流す涙で綺麗に咲いても
苦しみは連鎖する
なら…
枯れた花のままでいい
他の誰かが苦しみ悲しみ流した涙で綺麗に咲いても幸せではない
枯れた花に涙を捧げるのは私だけでいい
また時が経てば花は枯れていく
その時が花の最後
私の涙はもう枯れて
花に捧げる事は出来ないから…
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