Baskadia

私の心の扉は鍵がかかっている

もう傷つきたくない

もう苦しみたくない

もう泣きたくない

もう誰も信じない

そう思って私は鍵をかけた

何度も何度も裏切られ

何度も何度も泣き叫び

私の心は壊れてしまった

壊れた心の扉はボロボロになっている

このまま鍵をかけて

もう誰も信じない

傷つき闇に落ちていくなら

一人でいた方が良い

ずっとそう思って過ごしてきた

それなのにあなたは私の心の扉をノックして私に鍵を使わせて

扉を開けてくれた

それはあなたが私を

愛してくれたから

鍵を使うつもりなんて無かった

人を信じる

愛を信じる

そんな事はもうしたくなかったのに

あなたの優しさや温もりが私の心に響き鍵を使わせ

あなたを愛する事が出来た

でもやっぱりあなたも同じだった

愛した途端、離れていった

私は迷った

また傷ついた

また泣いた

心の鍵を開けなければ良かった

そして今

鍵をかけようかどうしようか

迷っている

鍵をかけてしまったら

あなたへの愛も心の中から消えてしまう

この大切な想いを失ってしまう

それが何よりも怖くて鍵をかけられない

鍵をかけずにあなたを愛している想いを抱きしめて

あなた以外を愛さずにこれから生きていく

鍵はとても美しく輝いたまま

あなたへの愛がある限りこの輝きは消えない

だから鍵をかけずにそっと心の隅に置いて

大切にしていく