仮面
最初は一つだけ仮面を被った
辛い現実を受け入れられなくてその辛さを隠す為に「笑顔の仮面」を被った
何があっても笑顔で過ごし辛い素顔を隠した
また仮面を被った
泣いている顔を隠す為に「無表情の仮面」を被った
常に自分の本当の自分を偽り、隠し
そうやって過ごしている内にどれが本物の自分か分からなくなった
辛くても苦しくても哀しくてもいつも仮面を被り誤魔化してきた
そんな時、あなたに出会った。そしてあなたも仮面を被っている事を知った
あなたはその仮面を被っている事に気付かず私が気付いてあなたに告げた時、あなたは本当の自分を見せてくれた
あなたは真っ直ぐに私を愛し、信じてくれた
いつしか私の仮面も剥がれていってあなたを愛し、信じ、本当の自分に気付いた
それなのにあなたは私の前から居なくなった
その瞬間、私はまた仮面を被った
もう誰も信じない
愛なんて私は手に入れる事なんて出来ない
だから何の表情も持たない「白い仮面」を被った
もうこの仮面を外す事はない
もう笑顔なんて作れない
ずっとこのまま心に仮面を被せて
偽りの笑顔で過ごして行く
自分の本当の気持ちは誰にも見せない
あなた以外には