Chapter 13 - 1話
1.転生
幸い、私が前世の記憶を取り戻したのはまだ幼児といえる年齢のときだし、幼少期のマリアナは、別に意地悪じゃない。マリアナは後天の悪役令嬢みたいだから。
私がみてきた中では、悪役令嬢に転生する転生には、2タイプあった。
ひとつは、赤ちゃんや幼少期の悪役令嬢に転生するもの。もうひとつがある程度年齢が成長した悪役令嬢に転生するタイプの物語。後者タイプだと、追放されたり神殿に軟禁されたりとバッドエンドが多いため、人生は詰んでいる。
でも私は前者のようだし、私はラッキーな方なんだ!
そう思うことで、私は前向きになれた。