Chapter 8 - 1話
1.転生
いや。私が侯爵家のお嬢様であることも、私の家が王家の血を引く貴族の家系であることも間違いではない。
私のこの紫眼が、王族の血を引く人間であることを証明してるから。
....正確に言えば、私ではなく”前世の私”が公爵令嬢じゃないの。
前世の私は、貴族でもなければ、大企業や旧家のお嬢様でもない。日本人の、ごく普通の家庭で育った一般人だ。
容姿も能力も、普通のどこにでもいる女の子。って感じだった。
ただひとつ、他と違うのは、私がアニメやゲームが好きなオタク女子だということ。