
不思議の国、ジャパン(19) (パウロ・ボケ)
アメリカ人宣教師は日本で伝道を始めると1年くらいで会話ができるようになる。宣教師は語学が好きで得意な人ばかりを選抜していません。自分で伝道に出たいという人は、基本的に受け入れられます。
伝道の経験のある私は「1年で外国語がマスターできた」という経験をしています。その経験ー使った教材とか勉強方法ーを教えることが出来ます。ところが、ALTとして発言しても“日本は事情が違う”の一言でお終い。
なんで、こんなに閉鎖的なのか不思議です。聞く耳を持ってもらえない。コームインの方たちは、自分の仕事が増えるのを極端に嫌います。だから、明日は今日の延長が一番いい。その結果、50年でも100年でも今の指導方法が続く。
塾や予備校といったミンカン業者も酷いと思います。出来もしない「100%合格保証」などと主張する塾のキャッチコピーを見たことがあります。
さらに不思議なのは、教育熱心と思われる保護者の方たちの反応です。特に優秀でもない宣教師の卵たちが1年で外国語をマスターしているのに、その方法に興味を持ってもらえない。
それどころか、英語圏に住んだことがない、英語も満足に話せない「英語講師」を信用して高額の月謝を払う。なぜなんだろう?本当に不思議です。理解できません。ハイジが走って泣けば良い講師なんでしょうか?
この不思議な雰囲気は、外国人には「見えないバリア」と呼ばれています。GAFAのような世界的な企業がアメリカばかりから生まれるのは偶然ではありません。外国の文化から学ぼうとする柔軟性が日本の社会から失われて久しい。
戦国時代や明治維新のような動乱の時期は、若いリーダーが現れて日本は変革の時期だったと教えられました。しかし、第二次世界大戦後の77年間で日本人はすっかり平和ボケして衰退の道を歩み続けているようですね。
日本を愛するアメリカ人として、残念。
とりあえず、ブラック校則は全廃、ブラック部活は自由化。クラスは解体。この程度の変革が出来なかったら日本の復活は無いように思います。いかがでしょうか?
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