5分で分かるビットコインとブロックチェーンの違い


ビットコインとブロックチェーンは、同じ場面でよく使われるので、混同されることも多いですが、両者は異なる概念です。両者の違いを初心者向けに分かりやすく解説します。

5分で分かるビットコインとブロックチェーンの違い

ビットコインとブロックチェーンは、同じ場面でよく使われるので、混同されることも多いですが、両者は異なる概念です。両者の違いを初心者向けに分かりやすく解説します。


ビットコインは、仮想通貨(暗号通貨や暗号資産ともいいます。)と呼ばれるものの一種です。仮想通貨とは、インターネット上にのみデータとして存在する通貨(のようなもの)です。


一方、ブロックチェーンは、仮想通貨を実現するために発明された技術です。つまり、ビットコインはブロックチェーンを利用して作られた仮想通貨ですが、ブロックチェーンを利用してビットコイン以外の仮想通貨を作ることもできます。


現に、ビットコイン以外の仮想通貨は地球上に無数に存在しますが、ビットコイン以外の仮想通貨は知名度も低いので、ビットコインしか知らない人も多いでしょう。


ビットコインやブロックチェーンが現れた経緯について、もう少し詳しく解説します。


ビットコインやブロックチェーンが現れる前からインターネット固有の通貨を実現できないか議論されていましたが、当時の技術では仮想通貨を実現することはできませんでした。そこで、2008年、ナカモトサトシと名乗る人物が仮想通貨を実現するために発明し、論文として発表した技術がブロックチェーンです。ちなみに、「ナカモトサトシ」は偽名で本名ではなく、本人が誰かについては争いがあります。


そして、ブロックチェーンを使って初めて実用化された仮想通貨がビットコインです。


ビットコインが生まれた当初、ビットコインは多くの人々にとって「得体の知れないもの」だったので、あまり利用されることはなく、通貨としての価値もほとんどありませんでした。しかし、時がたつにつれて徐々に人々に認知されていき、数年後にはビットコインブームが起こりました。そして、ビットコインの価値も跳ね上がりました。


ブロックチェーンを利用すれば、ビットコイン以外の仮想通貨をいくらでも作ることができます。そこで、多くの人々がビットコインブームにあやかろうと新しい仮想通貨を次々と作りましたが、ほとんどの仮想通貨は日の目を見ることはありませんでした。現在、ビットコイン以外の仮想通貨が無数に存在するのも、このような事情によるものです。


ちなみに、ビットコイン以外の仮想通貨は、まとめてアルトコイン(その他のコインという意味です。)と呼ばれます。また、アルトコインの中でも特に価値のない仮想通貨は、糞コイン、転じて草コインと呼ばれたりします(笑)


ビットコインブームの頃、その基礎技術であるブロックチェーンも注目を浴び、多くの企業が仮想通貨「以外」の用途を模索してブロックチェーンの応用研究に着手しましたが、そのほとんどが失敗に終わったようです。というのも、ブロックチェーンを仮想通貨以外の用途に応用することは「理論上」可能なのですが、ブロックチェーン自体に技術的な欠陥が多いため、仮想通貨以外のケースで、わざわざブロックチェーンを利用すべきケースがほとんど想定できないのです。


なお、ブロックチェーンでなければ仮想通貨を絶対に作れないというわけではなく、例えば、リップルという仮想通貨はブロックチェーンを利用せずに作られています。しかし、現在のほとんどの仮想通貨はブロックチェーンを利用して作られています。ある程度の知識や技術さえあれば、ブロックチェーンで新しい仮想通貨を作ることが比較的簡単だからだと思われます。

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