
日本が韓国にG7の地位を奪われる日が近い
野口悠紀雄教授は、日本人の英語の実力低下をよく指摘している。
「重要だからだ。TOFEL iBTのスコアで見ると、韓国は英語を公用語として使用する香港と似た水準だ。これも通貨危機以降に世界に出なければ生き残れないという切迫感が社会全般で共有された結果だと考える。日本はアジア29カ国のうち27位だ。こうした実力では世界の舞台でできることはない」
私のような無名の田舎の塾講師が何を言っても多くの人の耳には入らない。私はここで何度も日本の英語教育は壊滅的で、それが世界中の有能な人材を集める障壁になっていることを述べてきた。
難しいことは何も主張していない。「英語を話せる人が英語を教えるべき」。当たり前なことだと思います。泳げない人が泳ぎを教えることはできないでしょう?ところが、それを口にするとブラックメールが飛んでくる。
どんなブラックメールが飛んでくるかと言えば
「お前は差別主義者か!」
「教育者として失格!」
といった類のものだ。
アメリカの産業界を引っ張っているのは、今はGAFAMと呼ばれるIT企業だ。スティーブジョブズがいなかったらアップルは存在しない。ビルゲイツがいなかったらマイクロソフトは存在しない。アメリカは集団主義ではなく個人主義のお国柄。
想像してみてほしい。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが1日中「クラス」という閉鎖空間に閉じ込められて、早朝から日没まで「クラブ」に縛られて帰宅できない日本の学校で育つのか否か。
みんな同じ制服、同じ靴、同じ髪型、同じ鞄、同じ問題集、同じカリキュラム。こんな集団主義の中からビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが育つのか。同調主義もここまでくると世界基準で考えると狂気の沙汰。
「人より上に行きたければ、人と同じことをやっていたら無理」
こんな当たり前の原則が、日本では無視される。「出る杭は打たれる」どころではない。叩きまくって潰す。それが、教師によって組織的に行われているのに自覚がない。予備校も塾も同じだ。
私は名古屋の7つの大規模予備校や塾で14年間勤務してきた。英検1級を持った帰国子女を英検2級の英語講師が指導していた。京大医学部を志望する生徒を、名大に落ちて南山に行った講師が指導していた。
学校のクラブ活動でも、野球のルールを知らない教師が野球部の顧問をしている。
こんなデタラメを正せない日本が、韓国にG7の地位を奪われる日が近いのは当たり前だと思いませんか?
日本経済研究センターが2027年には韓国が名目GDPで日本を上回りし、台湾も同年に上回ると予測したとき、大きなニュースとなった。しかし、国際通貨基金(IMF)によると、韓国はすでに2018年に日本を追い抜き、台湾は2009年に追い抜いている。
さらに、韓国は2026年までに日本より12%リードするとみられている。 IMFは、購買力平価(PPP)と呼ばれる基準を用いており、これは、実際の生活水準を比較するために、価格と為替レートの変動を均衡するものだ。
「逆転」が日本について語ること
しかも、韓国は日本とは異なり、その成長成果を労働者に与えてきた。1990年から2020年までの30年間、平均的な日本の労働者は年間実質賃金(付加給付を除く)の上昇を享受しなかったが、韓国の労働者の賃金は2倍になっている。現在、韓国の労働者は日本の労働者よりも高い実質賃金を得ている。
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