空き家になっていた親の家に強制移住した姉


キョウダイセブン2022/04/10 00:14
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空き家になっていた親の家に強制移住した姉



 3年前に亡くなった両親の家のカーテンが開いていた。泥棒かと思い中を調べたら親の葬儀にも出なかった上の姉がいた。どうやら、鍵を破壊して侵入したらしい。先月、下の姉が「あの空き家に(上の姉が)入りたいらしい」と言っていた。断っておいた。あちこちのアパートの家賃を踏み倒しながら転々としていると聞いていたからだ。



 思えば20年前に父が亡くなったとき、嫁いでいた二人の姉が母に言ったものだ。

「相続権がある。お父ちゃんの財産の6分の1をよこせ!」

 母は家を追い出されると思ったらしく、姉たちと絶縁状態になった。私は仕方なく固定資産税を17年間84万円ほど支払った。



 3年前に母が亡くなったので、固定資産税の支払いを3人の相続人に求めるよう市役所に言っておいた。下の姉はすぐ私が立て替えた17年分の固定資産税の清算に応じて相続放棄した。呆れた。上の姉は住所不定で連絡がとれなかった。すると、市役所から私が全額納付するように言ってきた。



 理不尽だと思ったので市役所に行って尋ねたら

「税金は取りやすいところから取るのだ」

 との返事。納得いかないので質問したら

「誰を納税義務者にするかは市役所が一方的に決めることができると法律に書いてある」

 と言われた。



 これでは江戸時代の悪代官と同じではないか。真面目な納税者に差し押さえをチラつかせて恫喝している。鍵を壊して違法に侵入して居座る人間を応援して、親の面倒を見ながら納税してきた善良な市民を脅す。これが、日本の市役所なんだと認識した。もちろん、納税意識はマイナスになった。



 今も昔も「官尊民卑」がこの国の伝統だからね。

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