駄々っ子

Chapter 2 - 残らない抵抗

sacla2022/02/17 07:40
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昨日つけた私の証なんて

貴方に気づかれぬまま

すぐにあの人に消されるのでしょう


「証くらい許してよ」なんて

何度喉奥で嚙み殺したかしらね


帰る家のある あの人に

縋るココロを失くせるのなら

私はそれを望むのかしら


いつか来る

さよならに イイ子でいるから

 

今だけは

小さな抵抗(しるし)に気付かないでいて