Chapter 2 - いつも通り
通いなれた通学路をいつも通り歩く。
わたしの横にはいつも通り見慣れた顔。
「今日は帰りにカフェ寄っていかない?あそこの新作いちごタルト、めちゃくちゃおいしそうだったんだよ~!」
楽しそうにふわふわと彼女の髪が弾む。
「いいよ。私も気になってたところだったから。」
「ほんと!?うれしい~!」
ふんふんと鼻歌を歌いながら私の横を歩く幼馴染の横顔を見て、自然と頬が緩んだ。
幼馴染の雪見。私とは正反対の女の子だ。
誰からも好かれて交友関係も多い。
そんな雪見のことが私も大好きだった。
__みんなとは違った感情で。