Chapter 3 - なぜビットコインをバラまけるのか? 収益源は?
フリービットコインのように、タダで仮想通貨を配っているサービスを「フォーセット」と呼んでいます。
フォーセット(faucet)というのは「蛇口」の意味です。
まさに「ひねって水が出る」感覚で、仮想通貨をもらえるということです。
フォーセットの目的はシンプルで、仮想通貨の浸透です。
『デジタル・ゴールド』(ナサニエル・ポッパー著)によると、フォーセットは2010年4月ごろに始まったようです。
ビットコイン・システムの稼働が2009年1月なので、ビットコインの誕生からわずか1年ちょっとで始まったことになります。
私の経験では、2015年ごろにフォーセットは盛んで、私もあちこちに登録してビットコインをもらっていました。
しかし、資金が尽きたせいなのか、フォーセットの多くが次々と閉鎖していきました。
そんな中で、フリービットコインは、今なお存続を続けている、稀有なサイトです。
ビットコインを大量にばら撒きながら、どうやって継続しているのでしょうか?
その答えは、ギャンブルです。
フリービットコインでは、1時間ごとにROLLすることで、ビットコインをもらうことができます。
そのほかにも遊び方があって、それが、お金をかけるというやり方なのです。
この画像は、サイト内のLOTTERY(宝くじ)というページです。
1位の賞金は、約0.1BTC、つまり約10万円です。魅力的ですね。
これこそが、フリービットコインの収益源なのです。
要するに、「タダでビットコインがもらえる」というのは、エサですね。
それに誘われて登録した人たちに、ギャンブルをさせて儲けているのでしょう。
しかし、ギャンブルというものは、胴元すなわち主催者が儲かるようになっているもの。
手を出さないことが肝要です。
私も、フリービットコインでギャンブルはやっていません。
ギャンブルにさえ手を出さなければ、フリービットコインは文字通りフリーで収支をプラスにできるサイトということになります。
(ギャンブルに手を出さなくてもまったく問題ありません!)
要は、プレーヤー次第ということですね!