不思議の国、ニッポン


キョウダイセブン2022/07/28 01:46
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不思議の国、ニッポン

不思議の国、ニッポン


   和田秀樹さんの「新・受験技法」は面白いし、佐藤ママさんの講演会も人が多く集まる。そういう本を読んだり、講演会に出向く人は東大・京大・国立大医学部をめざす生徒の保護者が多い。

 日本は成文法のお国柄

「どんなことにも正しいやり方があるはずだ」

 と盲目的に信じる人が多い。

 しかし、受験指南書を読み、講演会に出かけると合格の確率が上がるのだろうか?


 私の経験から判断すると

「勉強法の研究と合格の確率は相関関係がほとんどない」

 合格するためには英語の語彙を増やし、数学の解法の定石を知る必要がある。勉強法を研究しても語彙も増えなければ定石を学ぶことも出来ないのだから、冷静に考えれば分かることだ。


 私は4名の京大医学部合格者の指導をしたことがある。他にも、阪大医学部、名大医学部、慶応医学部などに合格した生徒を指導させてもらったこともある。例外なく、そういう優秀な生徒は成文法的なアプローチは採らない。判例法的なアプローチを採る。

 学校のカリキュラムも無視して、定型的な方法など信じていない。とにかく問題に集中して合格してふり返ったら自分なりの勉強法が確立されていたという順番だ。


 集中して勉強もせずに、最初からベストの勉強法を知ることなど出来るわけがない。


 日本は本当におかしな国で、学園ドラマというジャンルが確立している。「スクール・ウォーズ」や「ドラゴン桜」を見れば分かる。ヒットの秘訣は常にヒーローは“落ちこぼれ”。そして、「やればできる!」「逆転勝利!」を連呼する。そこに、人気俳優を配置すれば鉄板のヒット製造装置となる。


 「ドラゴン桜」式の勉強法をマネして、実際に東大に合格した人はいますか?京大に合格した人はいますか?「私の京大合格作戦」(エール出版)を見れば、そんな勉強法を採った人がいないことが分かる。私が30年間指導してきた塾生の方で、中学校で劣等生だった子が旧帝合格なんて一人もいなかった。


 一言でいうと

「受験指南書は役に立たない」

 あるいは

「学園ドラマは全てウソ」

 という当たり前の結論になる。


 「予備校英語講師四天王」と言われているのは以下の4名。

関正生(スタディサプリ)        (慶応大学文学部)

安河内哲也(東進ハイスクール)     (上智大学外国語学部)

竹岡広信(学研プライムゼミ・駿台予備校)(京都大学文学部) 

今井宏(東進ハイスクール在宅受講コース)(早稲田大学政治経済学部)

 これが予備校の収入だけで年間3000万円超(著書の印税を合わせると数億)と言われる日本で最高峰の英語講師です。経歴をオープンにしていてウソがない。


 でも、私の指導させてもらっている京大医学部医学科を志望する生徒は

「うちの先生は信用できない」

 と言う。

「東大を落ちて早稲田に行った先生」

 だからだそうだ。


 私は自分で添削を始める前に「Z会」の「京大即応」コースを8年間受けて添削方法を研究していた。そして、気づいた。毎回先生が変わるし、誰が添削をしているのか分からない。赤本も青本もそうだ。誰が“模範解答”を作っているのか分からない。上記の四天王の講師の方たちは学歴も公開しているからマシ。


 でもね、普通は大谷選手のようにメジャーで活躍したいならメジャー経験者に指導をお願いしない?少なくとも草野球のコーチに指導をお願いしないよね。部活の顧問に指導してもらって、プロ野球に行くなんてプロ顔負けの指導をしている私立の強豪校だけの話。


 京大卒でも合格平均点は7割正解くらいだから、8割をめざす京大医学部医学科志望の生徒の方には満足できるコーチと言えない。早稲田、慶応、上智では出題傾向も違うから論外というのも理解できる。私は「Z会」で六段認定証と言うのを受け取ったけれど、事実上採点不能だったのではないかと思う。


 京大の英作文で8割を超すためには、実際に8割を超えた講師に、マンツーマンで、チャットしながら質疑応答を繰り返すしかないんだけど、そんな儲からない制度設計は大規模予備校には無理なんです。

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