平凡高校生の異世界生活日記


ゆーご2021/12/29 10:17
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突如異世界に召喚された高校生の峰刃優吾。新天地である異世界に準備も何もなしに放り込まれる。 ある程度は戦うことができる能力『書き込み』を駆使して、どうにか元の世界に帰る方法を模索していく。そんな、知人友人家族が誰一人いない異世界で、優吾はどんなことを成し遂げ、なにを手に入れるのか。

新天地……?

眼前に人影が見える。あいつだ。

もう迷っている暇はない。一か八かだ。

「――」

覚悟を決め、向き合う。そして少年はその言葉を言い放ち――。





 ――いったいどうしてこんなことになったのだろうか。

少年はそんなことを思い、ため息をつきながら混乱している。意外と器用な少年だ。

 これと言って特徴はない。

身長は平均的。髪はもちろん黒色。学校帰りなのか髪と同じ黒色の制服を着ている。日本だったらそこまで珍しくもない服装だ。群衆に紛れ込んだら一瞬で見失ってしまうだろう。

 ――しかし、少年は道行く人々全員に珍奇な目で見られていた。

それも当たり前だろう。なにせ、道行く人々の中には黒髪の人間も、学校の制服を着ている人間もいない。青髪や金髪、鎧を身に着けていたり、一本剣を身につけていたり。どれもこれも、日本ではありえない光景ばかり。


「もしや、これって……!」


見世物の気分を理解し、意識的にそれを無視する。

 そして少年はきらきらと目を輝かせながら言い放つ。


「異世界召喚ってやつじゃないか――ッ⁉」


珍奇の目線がさらに増え、少年は叫ばなければと後悔した。



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