影踏み
影踏み 子供の頃に遊んだちょっとしたゲーム 「踏まれたら鬼」 影を踏まれたら追いかけっこ そんな他愛もない遊び 影を踏まれないように 日陰に入り潜み ちょっとした時間を過ごし そしてまた日の当たる明るい場所へ出て逃げてまた日陰に入り潜む 「鬼になるのが嫌だから」 影踏み ずっと日の当たらない日陰に潜んでいれば 「鬼」 になることはない 影踏み ずっと日の当たらない所に潜んでいたのに 日の当たる明るい場所へ少しだけ出てしまった私 影踏み 影を踏まれたのは私の心 踏んだのはあの人 日の当たる明るい場所へ誘い そして… 私の影をそっと踏んだ… 「鬼」 私は鬼になってしまった ずっとあの人を追い続けて あの人の心を捕まえようと必死に走り続けている だけどあの人は日陰に潜んだまま出て来ない… 少しだけ出て来ても すぐに何処へ逃げて また日陰に入り込む… 日の当たる場所から私はずっとあの人を見ているだけ… いつかあの人の影を踏み 心も捕まえることが出来るのかな… 影踏み 「鬼」になんてなりたく無かった… 大っ嫌い…