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イナベより愛をこめて(13)「凡人は画一化された中に安らぎを見出す」

イナベより愛をこめて(13)「凡人は画一化された中に安らぎを見出す」 フレデリック・タイレンは言った。 「凡人は画一化された中に安らぎを見出す」 自分が中学生・高校生の頃にどういう生活を送っていたか思い出してほしい。全員、同じ服装、同じ靴、同じ鞄、同じ髪型、同じ参考書と問題集、同じテスト、同じ宿題・・・・。 私はアメリカの中学校で教えていたからよく分かる。これは、異常な状態です。アメリカの中学生は私服だし、好きな鞄が使えるし、髪型はカールやバーマ、化粧も自由。宿題はあっても、午後二時半には学校は消灯されてあとは自由。部活が強制の日本とは異なります。 こうして、究極の画一化された大人の社会ができあがり世界でも稀な同調圧力が強い社会になり果てています。ここで考えてもらいたい。アマゾンやアップルを創業した人たちは凡人だったでしょうか?調べれば分かりますが、少し変わった子供時代を送っています。それを許容する柔軟性をアメリカ社会は持っています。 日本でも、歴史に残る織田信長などは子供の頃は「尾張の大うつけ」と呼ばれていました。戦国時代だから、何でもありでした。そういう自由な雰囲気が社会の変革・進

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不思議の国、ジャパン(13) (パウロ・ボケ)

不思議の国、ジャパン(13) (パウロ・ボケ) 日本の若者の感覚は私に近い。つまり、日本が好きなのだけれど教師や上司といったリーダーが無能なため絶望してしまう。これは、私だけの感想ではなく多くの人が事実と認定している。 多くの大企業では、優秀な若者の思いを受け入れる余裕や度量がないため、「もうやってられない」と、転職しつつある。 A君は、X社において、極めて優秀で3年間米国の大学に留学した。帰国後、満を持して様々な提案をしたところ、「君だけ特別扱いできない」といって、取り合ってもらえず、やむを得ず外資系のコンサルタント会社に転職してしまった。 B君はY社3年目にして社長賞をもらうほどの有能なエンジニアであった。 あるとき海外での事業展開を提案し、自分がそこに行って活躍したいと願い出ると、「君だけ特別扱いできない」と言われ、もう我慢の限界に来たと会社を辞し、今は海外で活躍している。 C君はZ社3年目、いろいろな技術に携わった後、自分の所属する組織の改革について提案したところ、「入社3年目でそのような提案はまだ早い」と言われ、これでは何を提案してもダメと悟り、ベンチャーに転職した。 企業で

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