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不思議の国、ジャパン(19) (パウロ・ボケ)

不思議の国、ジャパン(19) (パウロ・ボケ) アメリカ人宣教師は日本で伝道を始めると1年くらいで会話ができるようになる。宣教師は語学が好きで得意な人ばかりを選抜していません。自分で伝道に出たいという人は、基本的に受け入れられます。 伝道の経験のある私は「1年で外国語がマスターできた」という経験をしています。その経験ー使った教材とか勉強方法ーを教えることが出来ます。ところが、ALTとして発言しても“日本は事情が違う”の一言でお終い。 なんで、こんなに閉鎖的なのか不思議です。聞く耳を持ってもらえない。コームインの方たちは、自分の仕事が増えるのを極端に嫌います。だから、明日は今日の延長が一番いい。その結果、50年でも100年でも今の指導方法が続く。 塾や予備校といったミンカン業者も酷いと思います。出来もしない「100%合格保証」などと主張する塾のキャッチコピーを見たことがあります。 さらに不思議なのは、教育熱心と思われる保護者の方たちの反応です。特に優秀でもない宣教師の卵たちが1年で外国語をマスターしているのに、その方法に興味を持ってもらえない。 それどころか、英語圏に住んだことがない、英

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不思議の国、ジャパン(18) (パウロ・ボケ)

不思議の国、ジャパン(18) (パウロ・ボケ) アメリカのユタ州にプロボという町があります。そこにBYU(ブリンガム・ヤング大学)という大学がありMTC(宣教師訓練センター)が設置されています。ここで若い宣教師が世界中の言葉を学び2年間の宣教師生活を送ります。 私は日本に派遣されることになり、山形県の天童市で宣教師をやっていました。その経験が後に 「日本で働きたい」 という思いを育んできました。 ATLの経験は素晴らしいものですが、私の生まれ育ったローガンのローガン中学校とは余りに違うので最初は戸惑いました。今も驚きの連続と言っていいですが、いわゆるカルチャーショックですね。 MTCの日本語の先生は、日本で宣教師をしていた元宣教師の方でした。それは、日本語だけではなくて他の国の言葉のクラスでも現地での滞在経験がある人ばかりでした。 ところが、日本に来て驚いたのは英語の先生なのに英語圏での滞在経験がある人はほとんどいません。大学で英語を学んだら、そのまま教師になっている人ばかりでした。 これは、ありえない。 私たち宣教師は2年間の日本での伝道の間に、日本語がペラペラになります。日本人が学

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