第4話 - すれ違いの恋、アダムとイブ
さて、愚者の話も終わり、次は誰が出てくるでしょうか...フフフ。...え?お前はいつ出てくるのかって?...もう出てきていますよ?...そろそろ私も話している余裕はないかもしれないですね...。
また、お会いしましょう...。きっとすぐ会えますよ...フフフ。
――僕は、アダム。アダム・リアン。今日は買い物に来ているんだ。いやぁ、スペクタルの城下町は珍しいものもあって飽きないや。ね?イブもそう思うでしょ?
「...。」
つれないなぁ...。僕たちの仲じゃないか。返事くらいしてくれてもいいのに。
と、思ったが周りに姿が見当たらない。いつものことか...と呟いた。居なくなってしまったイブと一緒に買い物にきているが、ここに来たのは買い物の為だけではない。そう、そろそろ"みんな"に会うためだ。どうやら風の噂では、大アルカナの力を貸して欲しいという人達が出てきているようで、一旦集まってみようと思い手がかりを探している。
手がかりは無いかと考えながら歩いていると、突然アダムは目の前が真っ暗になり、気を失った。
――はっ!ここはどこ?私は...イブ・セデュクシオンね。ちゃんと覚えてたわ...。あれ?アダムは?またいないし...。しょうがない奴。あいつは私がいないとホントにだめな奴なんだから。
アダムの事をちょっぴり心配しつつ、悪口を言っていると横からいきなり話しかけられました。
「あんた...さっきと顔つきが変わったねぇ...。」
「えっと...どちら様でしょうか...?」
「お、覚えていないかい?倒れる前に支えたらありがとうと言って...倒れたから介抱しようかと思ったんじゃが...。」
「え?私は大丈夫ですよ?」
「なら...いいんじゃが...。」
「ありがとうございました。このご恩はいつかきっと。」
そういうと疑問の表情を浮かべたままの老夫婦の前から颯爽と立ち去ってしまいました。
「...あの子、不思議ねぇ...。起きたら全く別人のようになっていましたわ...。」
「たしかに...苦労がありそうじゃのぅ...。」
イブは得意の魔法でアダムを探しましたが、その日は見つかりませんでした...。
「あっれ~?おかしいなぁ...。狂っちゃったのかなぁ...。"ここにいる"ってでてる...。どうゆうことよ!?ポンコツめ!」
文句を言っても仕方ないなと気付くと、大きなため息をつきつつアダムと大アルカナの面々を探すため、その場を後にしたのでした。
襲撃まで残り...%:3日...。