崩壊
ずっと必死で耐えてきた私の心 辛さ 悲しみ 恐怖 孤独 そんな気持ちに 私の心にある分厚くて硬い壁 少しづつ壊れていった そして耐え切れずに崩壊した 崩壊した心に残ったのは「無」の世界 何も感じる事が無くなった 魂は抜け落ち あるのはまるで人形のようになった自分の体 誰かに何を言われても何も思わない 手を差し伸べられても私はその手を握る事はしない それはもう誰も信じる事が出来なくなったから 何度信じて裏切られたか分からない その度に心には亀裂が入り 涙は枯れていき 笑い方さえ分からなくなった 崩壊した心 もう元には戻らない これから先はただ意味もなく 残りの人生を生きていくだけ 生きていく事さえも苦しくなったら その先にあるのは死 一度で良いから 本気で愛されたかった それが私が夢見た世界 夢は夢 叶うはずのない虚しい夢 崩壊した心に愛があれば救われたかもしれない
