第19話 - 1章ー2 獣人の王たち
リグエル「本日はお越しいただきありがとうございます。」
リグエルさんは挨拶の後お辞儀をした。私も、リグエルさんの後に続いて頭を軽く下げる。
「いや。大丈夫ですよ。」
「そうそう。俺達にとって大事な事だから。気にしなくていいんだぜ。」
「.....」
「...お前はちょっと、言い方が砕けすぎだ。いくら古くからの親交国で個人の付き合いも長くても、一応外交の場だぞ。」
リグエルさんとともに頭を上げると、若い3名の男性が居た。
「ああ。もしかしてそちらのお嬢さんが」
リグエル「そうです。この方が、今代の″蜜姫″です。」
私に気付いた黒髪の男性が、こちらに視線を投げかけてきた。