第1話 - HYDE&SEEK
私はバゼルしがない帽子屋だ。
私はこの国でもう6年も仕事をしている。
昔はとある商店で働いたりしていた。
ある時には奇抜なご婦人に帽子を売り ある時には真っ赤なマントをはおり王冠を付けた者にまで帽子を売った。
そしてある時こんな噂を耳にした。
「まだ誰も行ったことのない未踏の地に国があるんですって!」
「へーどんな国なの?」
「私も聞いた話だけど糸みたいなもので囲まれた国なんですって中には何があるか見えないそうよ」
「何それーなんで中が見れないの?」 「黒い雲みたいなものが覆ってるそうよ。」
「不思議な話ね...」
その噂は私を動かすには十分だった。
「そんな物聞いてしまったら行くしかないじゃないか!!」
私はその噂の国に行くことにした。