歩いていると「にゃあ」と聞こえた。どこからかしら? すぐ横、路地の先に揺れる尻尾が見える。暗がりに消える尻尾を追うと花畑に出た。
近所にこんな場所あったかな……猫は? と、視界の隅で何かが跳ねる。そちらを見つめると、やはり白い影が跳ねている。ウサギ?
近寄るとぴょこんと跳ねて逃げていく。待って、待って。追いかけると、今度は小さなカフェがあり、テラス席にティーカップとクッキーの乗ったお皿が並んでいる。クッキーには「eat me」どこかで聞いたフレーズに好奇心を抑えきれず手を伸ばす。
途端に落ちた。落ちた先には大きなお城。お城の周りには赤い薔薇の生垣。そのお城を治める人を私はきっと、知っている。
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