
かたく締め切った
部屋の隙間から
夕暮れよりも先に
虫の鳴き声が埋めていった
なにもない空間を
それは鳥が餌をついばむように
ぼくの意識の隙間から
夜を思い起こさせた
感情を
上手にコントロールできる人を
羨ましくおもう
つい怒りに任せて
怒鳴ってしまうときがある
今でも
情けないと思う
今日はゴミの日だ
ビン
缶
ペットボトル
割れ物
鏡
電池
ご飯を食べて
お風呂に入る前に
持っていかなくちゃ
そのときも
きっと虫の声は
聞こえるだろう
一瞬だ
夕暮れはいつも
目を擦っているうちに
その隙間から消えていく
お風呂の中で謝ろう
日々の感謝と
夜の静けさを込めて
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