
青い林檎をかじる
それは空間、を満たしていく
肺、這う、
みどり色の蛇!
故郷の皮をかぶって帰ろう、(ベッドサイドの)
灯りに照らされているその光沢のある香り
……焦げた皴のある現世界、反芻、そして
咀嚼、咀嚼、噛みしめて、奥歯、その皮を
……
(真ん中に線を入れるように、皮を、種を、
青空を――
かじりついた
恍惚の今朝
死の匂いだ
一回転半
止まらな
い
青い闇の
空襲と
視姦する
指の中
絵の具を持って
机の上の目
溶け込ませる
それは洗練された
ヒューマニズム
塩分を含んだ
川の穴
まるで故郷だ
蛇は背中
隙間に差し込んだ
懐かしい記憶
その緩衝材の
批判的だった
世界は
牙
みどり色
いや、
いや、
いや、
いや、
……――。
果物は林檎ではない
わたしは青いものが嫌いだから
マトリョーシカ、
細胞分裂だ!
空間に広がる青空のような爽やかなあの香り
を地面に、土に、灰の中に埋めこんでしま
え、圧縮された命の匂いに近づけるために、
青はいつだって視姦の対象だ、不都合な色
だ、肺だ、這っている蛇だ、空間の塊だ、
……
いや、
いや、
それは青い林檎、
決して見上げることのない、
詩人ではない
もちろん、、青空でも――
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