第4話 - 10月30日 日曜日
あ~、今日だけはゲーセンに行くべきじゃなかったかもなあ。
ひなたの父さんを外で見るのは久しぶりだったから、声を掛けようと思ったけどさ。
あの有本センセーと一緒にいるなんて。流石に思いもしなかったわ。
しかもサマンサから手繋いで出てきてたし!これはもう確実にヤってる。
こんな近くにあるラブホで…なんて、近所のババアに評判悪いのもなんとなく分かるわ。
ってか、この二人どこで知り合ったん?それだけはマジでわかんね~。
出会い系アプリとかなのかな?使ったことないけど。
…ひなた、有本センセーの最初の授業はいつもと同じで、つまんなそ~にしてたのに。
二週間前から、突然授業に集中するようになった…っていうか、授業中にセンセーをガン見するようになってた。
ずっと見てたから。分かるんだよな。
あ~あ、この事を教えたら、どういう顔をするんだろ。
母さんも、好きな人も父さんに取られてさ。かわいそ。
「は?別に父さんの事とか知らなくていいわ」とか言って強がるんかな?
ま、オレはひなたのことがす~っごく大事だから、言わないであげるよ。
ど~せあんな女の事なんか、すぐ忘れちゃうだろうしね!