Baskadia

相合傘

子供の頃よく好きな人の名前と自分の名前を書いたりしたちょっとしたおまじない

なかにはからかい半分で書いたりして遊んだり

そんな他愛のないこと

叶うか叶わないか

そんなことより

自分の名前の隣に好きな人の名前

それだけで嬉しくなっていたりしていた

相合傘

自分の名前と好きな人の名前

隣には書いているけど

真ん中には一本の線

この線が好きな人と結ばれることがないと思わせる

悲しい線

消えない線

超えられない壁

相合傘

隣にはあなたがいる

だけど…

私とあなたの間には一本の線

この線

この壁

なくなってしまえば

「愛愛傘」

に変わるのに

あなたに触れることも出来るのに…

線も…

壁も……

要らない…