第35話 - 第二集③ 幼なじみ
しばらく歩いていると、廊下で誰かにぶつかった。
「いて!なんやねん!もう!」
紫苑「いたた。」
「ぶつかってごめんなさい!」
紫苑達は、ぶつかった拍子に転んでしまった。
「んー、ええよ!おれはどっこもケガしてへんし。ん?きみ、ケガしてるやん!」
紫苑「あ。ほんとだ。だいじょうぶだよ。こんなのすぐ治るもん!」
「あかんて!女のこやねんから。きずが残ったらどうすんねん!」
そう言うと、少年は、札を取りだし呪文を唱えた。
「やっぱり、完全には治らへんな。ごめんな。」
少年の術により傷口は閉じていたが、まだ傷跡は残っていた。
紫苑「いいよ!ありがとう!お兄ちゃんのなまえは?」
「おれ?おれは、安倍 癒良や!おおさか分家からきたんやで!」
紫苑「わたし、あべ しおん!」
これが、紫苑と癒良の出会いだった。