陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚

第35話 - 第二集③ 幼なじみ

神無月 花2022/11/23 12:54
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  しばらく歩いていると、廊下で誰かにぶつかった。

 

 「いて!なんやねん!もう!」

 紫苑「いたた。」

「ぶつかってごめんなさい!」

   

  紫苑達は、ぶつかった拍子に転んでしまった。

 

「んー、ええよ!おれはどっこもケガしてへんし。ん?きみ、ケガしてるやん!」   

紫苑「あ。ほんとだ。だいじょうぶだよ。こんなのすぐ治るもん!」

「あかんて!女のこやねんから。きずが残ったらどうすんねん!」

    

  そう言うと、少年は、札を取りだし呪文を唱えた。


 「やっぱり、完全には治らへんな。ごめんな。」

  少年の術により傷口は閉じていたが、まだ傷跡は残っていた。


紫苑「いいよ!ありがとう!お兄ちゃんのなまえは?」

 「おれ?おれは、安倍 癒良や!おおさか分家からきたんやで!」

紫苑「わたし、あべ しおん!」



これが、紫苑と癒良の出会いだった。