第22話 - 第一集 白狐の式神
結界を維持したまま、紫苑は契約を完了させるためにカバンから一枚の和紙を取り出した。その和紙には、朱色の墨で五芒星が描かれている。紫苑はそこに自分の名前と"白利"の名を書き込むと、それを白利に渡した。
紫苑「その紙の端っこ持って貴方の霊力を篭めてちょうだい。」
白利は言われた通りに和紙を持ち、そこに自身の霊力を流し込んでいく。それを確認した紫苑も、自分の霊力を和紙に注入し始めた。
紫苑「霊狐,白利を陰陽師,安倍 紫苑の式となさん。主式ノ契(しゅしきのちぎり)。」
パアッ!
紫苑「よし。成功したわね。これからよろしくね、白利。」
光が差し、その光が無くなった後、紫苑はよろしく。という言葉とともに白利に手を差し出した。
が。
ちゅっ
なぜか握手で聞こえる筈のないリップ音が聞こえた。
白利「よろしくな~。紫苑サマ?」
紫苑「////っ~!何すんのよ!」
紫苑に握手を求められた白利は、手を握らずに紫苑に近づいた。そして....紫苑の頬に口づけをしたのだった。
紫苑(父さん母さん…私、とんでもない男を式にしてしまいました…)