
難関大に合格するために本当に必要なこと
私は難関受験指導を長年やらせてもらっているが、京大・阪大・名大などの難関大に合格していく子には共通点があることが分かっている。ほとんどの生徒の方が、中学生の頃から
「私は医者になりたい」
とか
「ボクは研究者になりたい」
といった目標が明確なのだ。ナポレオン・ヒルなど成功するための「成功哲学」に関するベストセラーにも同じことが書いてある。「明確な目標」がなければ何も始まらない。受験勉強も同じこと。
では、偏差値の高い優秀な子たちはどうやってその明確な目標を持ちえたのか。実は、多くの方が気がついていないけれど、これは「宗教心」なのだ。実現可能性など誰にも分からないけれど、とにかくやってみる。日本人に分かりやすく言うと「希望」。
日本では「宗教」という言葉を口にすると「頭がイカれた奴」と思われるのがオチだ。しかし、ガリレオの湯川先生が言う「仮説は実証しなければ真実とは言えない」という信念を持った多くの物理学者がクリスチャンであって神様を信じているのは何故なのか。天才物理学者のアインシュタインはクリスチャンだった。
私も日本の教育を受けて、日本文化の中で育ったので「宗教」というと「頭がイカれた奴」だと思って生きてきた。日本で宗教というと仏教や神道だろうけど、子供心に
「華美な服装をして大きな寺院の中で信徒から金を巻き上げているだけの人たち
と思っていた。だから、織田信長が比叡山を焼き討ちしたのも痛快だと思っていた。意味のない権威に胡坐をかいている人たちが嫌いだった。
しかし、アメリカの生活で私は
「なぜ、キリスト教国から産業革命・市民革命が起こったのか」
が、はっきり分かった。白人の西欧社会からしか民主主義の考え方が生まれなかった。ほとんどの科学者は西欧社会から生まれてきたのは偶然ではない。
私がホームステイさせてもらった家庭はBYU(ブリンガムヤング大学)の物理学教室の学部長のお宅だった。それで、ある時に私は
「物理学の教授がどうして実証されていない神の存在を信じられるのでしょうか?」
と、尋ねたことがある。
その内容については、ここに書かない。書いても反論が押し寄せるだけで無意味だと知っているからだ。学ぶつもりがない人に話しても無駄なことは日々の塾の授業で痛感しているのだ。
ただ、結果は明快だと思う。きわめて大雑把な分類をするとヨーロッパとアメリカはキリスト教国。アフリカ北部と中東はイスラム教国。アジアの多くは仏教国。この3つが三大宗教と呼ばれている。
さて、現状を見ると
「あなたは移住するならどの地区に住みたいか?」
キリスト教国の大半は民主主義の国で法治国家だ。しかし、中東とアジアは専制独裁の国が大半だ。
なぜ、こういう結果になっているのか。それは、宗教の力なのです。ユダヤ人にノーベル賞受賞者が多いことは知られている。ユダヤ人とは人種を指すこともあるけれど「ユダヤ教を信じている人」と言った方が正確だろう。
受験の勝者になるのは、自覚していようがしていまいが
「証明されていないモノを信じることができる」
人なのだ。
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