「フルーツパフェ」と「ファイブアイズ」 by キョウダイセブン

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「フルーツパフェ」と「ファイブアイズ」

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「今日はチョコレートパフェが食べたいなぁ」

　という日に入った喫茶店にフルーツパフェしかなかったら、残念。そんな時に

「ココアにしよう」

　と言われたら、激オコ。

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　もちろん、譲れる人もいる。好みより和を重んじる人がいても不思議ではない。「みんな違う」というところが味噌で、ケンカを避けるにはバラバラな考えをそのまま受け入れるしかない。

　だから、基本的人権の「自由権」というものが存在している。よく言われることだけど、基本的人権は西洋生まれの概念。長い市民革命を通して確立してきた。日本は西洋から人権思想を輸入しようとしたけれど、今のところ成功していない。

　「自由」より「和」を重んじすぎだと思う。現在も同調圧力がハンパない。学校の制服、強制クラブ、クラス制度など“自由”はそっちのけで“強制”が前面に。多数派に逆らうとイジメが始まるもんね。コワイ、コワイ。

　最近、やっと「ブラック校則」「ブラック部活」などという言葉が広がり

「強制的なクラブ活動とか、校則っておかしくないか？」

　と疑問を持つ人が増えてきた。ここまで来るのに、何人のイジメ自殺が必要だった？

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　中国の中華思想に気づいた“民主主義国家連合”が北京オリンピックを「外交ボイコット」するそうだ。アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア。これって、いわゆる“ファイブアイズ”の国々。

　この５か国は他民族国家で移民を積極的に受け入れている。したがって、人種は様々だ。共通点は「英語圏」と「キリスト教国」という点。そのファイブアイズの国々が、中国・ロシアと対峙するために日本に「ファイブアイズに加盟しないか」と誘いがかかっている。

　日本は「中国・ロシア」グループか「民主主義国家」グループかの選択を迫られている。中国とは尖閣諸島、ロシアとは北方領土の問題をかかえているから、日本が「中国・ロシア」グループに加わるはずがない。

　問題は、日本がファイブアイズの諸国と同様の民主主義国家であるのか否か。言語は問題ではない。キリスト教でなくても良いが、民主主義と聖書の精神はどうなんでしょうね。アメリカで教師をしていた経験から判断すると、日本は民主主義国家とは言い難い。

　少なくとも、欧米人は日本を基本的人権が守られている国とは思っていない。私は教育学部出身で、教育に関わる仕事をしてきた。学校、予備校、塾で受験指導をしながら生徒に接してきた。この分野でも、前近代的な独裁体制にも似たシステムが続いている。

　フルーツパフェが食べたい子の口に、無理やりココアを流し込もうとしている。それを誰も止めない。

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　着たい人は制服を着ればいい。しかし、強制はダメだと思う。部活をしたい人はすればいい。しかし、強制クラブはダメだと思う。授業が終わったら自宅で好きな勉強をしたい子もいる。欧米なら個性を尊重してくれる（部活制度など存在しない）。しかし、日本は個性をワガママと言って潰そうとする。

　このままでは、欧米諸国は日本をファイブアイズに加盟させることに躊躇うだろう。民主主義国の国と思えないもんね。

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